姉ちゃんの恋人 8話 感想
桃子(有村架純)とともに、真人(林遣都)が過去と向き合って、そして乗り越える8話。
香里(小林涼子)にこれ以上真人を傷付けないでくれと一視聴者として切に切に願ったが、
そうじゃなかった。
そんなことじゃないのだ。
もう傷付けられることなんて何もなかったのだ。
真人を呼び止めたものの何をどう話してよいのやら分からない香里に向かって、
何度も何度も真人は言う。
「幸せになって欲しい。」
「幸せになることから逃げないで。」
香里が真人の人生を変えてしまったという事実は消えないけれど、
再会することでお互いに救われて、良かったな。
震えが止まった真人のその手を、桃子はつないで一緒に階段を駆け上がる。
幸せそうな2人の笑顔。
もう、ここで終わりで良いんじゃない??
しかしまだ8話序盤。
蛇足というか補強というか、
サイドストーリーがあっちやこっちで繰り広げられます。
本筋は好きなんだけど、このサイドストーリーがね、
作り手が今世の中に言いたいことを出来るだけ分かりやすく出来るだけ多くの人に伝えたいという感じがね、ちょっと気恥ずかしくなる台詞やエピソードなんかが直接的に怒涛のように襲ってくるこの感じがね、個人的にはあまり得意ではないのですが。
しかし貴子(和久井映見)が桃子に真人の父親の自殺について話す場面は、必要だったのかなきっと。
そうして迎えたクリスマスパーティーの日。
ちょっとぶつかっただけで襲ってくる人に遭遇する確率がめちゃ高い真人。
なんとか桃子を守り切った真人。
世の中には良い人ばっかりも悪い人ばっかりもいないけれど、
なぜかその両極端にばかり囲まれる真人。
幸せになってくれ。
桃子と絶対に幸せになってくれ。
そして日南子(小池栄子)は高田(藤木直人)の真意に触れることが出来ないまま、高田の正体に気付いてしまったようだ。
ついに最終回。
過去を乗り越えた真人は、ドライブデートを夢見る桃子を救うことが出来るのかな。
真人のエピソードの影に隠れてずっと姿を見せなかった桃子の抱える傷は、最終回でどう描かれるのかな。
どうかどうか、良いハッピーエンドになりますように。