オー!マイ・ボス!恋は別冊で 8話 感想
なるほどなっ。
今まで散々「何が恋は別冊でだよ。別冊じゃないし。思いっきり本誌だし。別冊は仕事のほうだし。そもそもこの主人公仕事なめすぎだよね?」って視聴者をイラつかせるだけイラつかせてね。
ジャニーズっぷりを最大限に活かしてキラキラキラキラした王子様キャラの潤之介(玉森裕太)を作り上げたりしてね。
そんな長い長い伏線ののちに、
タイトルは物語の最初じゃなくて最後にかかるっていうことなんだね。
最後の最後に恋が"別冊"になるんだね。
了解了解。
萌音も菜々緒も、恋は別冊。
そう思うと、何気に本作は計算され尽くしたドラマだったんだなー。
お仕事ドラマだと思いきや主人公は潤之介に夢中で仕事は片手間で、それなのになぜか仕事も場当たり的にうまくいってみんなに認められて、いやいやどーなの、それってどうなのってモヤモヤっとさせて、結局ただの妄想恋愛ドラマかよって思わせて。
まあそれならそれでいっか、萌音ちゃん可愛いし玉森裕太が役に徹してキラッキラだし当て馬担当の間宮祥太郎は全方位でいい男だし、ファンタジーだと割り切って最後まで楽しんじゃおうって思わせて。
そうしてついに白馬に乗った王子様がお姫様を迎えに来ましたよ展開!!
からのね。
何その奈未(上白石萌音)の「あれ?」みたいな顔。
あ。
そうか。
ここにきて、ようやっと奈未の物語が始まるのか。
どういう結末になるのか分からないけれど、何をどう選ぶにしても、
ずーっとずーっと受け身であり続けた奈未が初めて自分で自分の人生を選択するドラマだったのか。
となった瞬間、今までの展開が全部腑に落ちましたよっ。
菜々緒が唯一の楽しみで観続けたドラマだったけれども、
ここにきてラストがとても楽しみになりました。
従来のハッピーエンドではなく、今の時代のアップデートされたハッピーエンドを提示してくれると期待しています!