すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

今のところ観た2019秋ドラマの感想

個別に感想を書いていない秋ドラマの感想。

 

月22 テレ東「ハル〜総合商社の女〜」

妙に物分かりのいい子供、仕事しながら家事も完璧にこなすパーフェクトさ、ヘッドハンティングされるほどの有能な人材、とことん前向きな性格。主人公の設定がファンタジー過ぎる上に展開もご都合主義なファンタジーで個人的に期待していたドラマとは真逆だったもんで1話ですっきりと離脱いたしました。

 

火21 フジテレビ「まだ結婚できない男

んー面白い。面白いけれど、令和のこの時代に収入があって、1人の時間も楽しめて、偏屈なところもあるけれど孤独ではない男は、どうぞそのまま独身ライフを満喫して下さいとしか言いようがないというか、昔ほど結婚していないことが切実な悩みには見えなくなってしまっているからなあ。桑野(阿部寛)らしさを楽しみつつも、どこか物足りない。毎週観るけれども感想を書きたくは今のところならない。

 

水22 日テレ「同期のサクラ」

予想通りというか、予想を超えてはくれないというか、相変わらずの遊川作品という印象でした。サクラを演じる高畑充希は素晴らしいなと思いつつ。

 

水2412 テレ東 「死役所」

死後の世界を舞台にしたヒューマンドラマ。死ぬとこの死役所で手続きをしなければならない設定で主演の松岡昌宏はそこで総合案内として勤めている。黒島結菜清原翔松本まりかと旬な俳優が何気にたくさん出ており、でんでんや余貴美子らベテランが脇を固めている。毎回のゲストも豪華で基本は1話完結のエピソードを描いているんだけれど、松岡達死役所の職員が現世でどういう死に方をした人達かとか、気になる点がたくさんあってなかなか面白くなりそうなドラマだ。ただ一点、死んだ人達が死役所内をうろうろうろうろしてるんだけれどなぜか若い人ばっかりで割合的には老人ばっかじゃなきゃ不自然だよってどうしても気になっちゃいます。

 

木22 フジテレビ 「モトカレマニア」

面白いか面白くないかで言えば面白くはないけれど、なんだか演じてる役者さんがみんな楽しそうなのでついつい観てしまう。展開には全く興味は湧かないけれど、新木優子と浜野謙太が可愛いので毎週観ます。

 

金22 TBS 「4分間のマリーゴールド

手が触れるとその人の死の運命が見えるだとか、血の繋がらない姉が好きだとか、その姉が1年後に死ぬ未来が見えているだとか、なかなかにドラマティックな設定だと思うのだけれど、思いのほか物語は淡白に進んでいく。福士蒼汰が淡白だからそう感じるのかなあ。ドラマに奥行きがないというかなんというか。

 

金22 NHK 「ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜」

面白い。ただまだ1話しか観ていないけれど、失敗学というものの面白さとか魅力とかがいまいち伝わり切らないので、ちょっとだけしっくりこないのだ。話数を重ねるうちに馴染んでくるだろうか。

 

金2315 テレ朝 「時効警察はじめました」

オダギリジョー麻生久美子も変わってないなあ。ゆるく観るには最適なドラマです。

 

土21 NHK 「少年寅次郎」

録画して未視聴。評判良さげで観るのが楽しみです。

 

日21 TBS 「グランメゾン東京」

お馴染み日曜劇場の鉄板ストーリーとキムタクと料理の組み合わせが意外に良いです。嫌なやつのキムタクは見ていて楽しいし、どんどん仲間を集めていくRPGみたいな展開もワクワクするし、芸術的な料理がたくさん出てくるし、脇の鈴木京香沢村一樹も魅力的。感想は書かないけれど毎週楽しみにしています。

 

日2230 日テレ 「ニッポンノワール

予想はしていたけれど、やっぱり1話で脱落しました。過激な描写?と謎が謎を呼ぶ展開は、観続けていたらそれなりに続きが気になってくるのかもしれないけれど、全然面白くないのに黒幕が誰なのかを知りたいだけに毎週観るのは時間がもったいないような気がするよ。

 

月〜金 NHK 朝ドラ「スカーレット」

面白い!丁寧に人と人との関係を紡いで、少しずつ成長する喜美ちゃんを観るのが本当に毎朝楽しみ。戸田恵梨香が抜群に良いのだ。醸し出す雰囲気もひとつひとつの表情も、しぐさも、もう何もかも好きです。これから出てくるであろう相手役が誰かも気になるし、波乱万丈らしい人生を喜美ちゃんがどんな風に乗り越えていくのか、それを戸田恵梨香がどう表現するのか、楽しみがいっぱいです。 

 

以上今のところ観た2019秋ドラマの感想でした。

シャーロック 3話 感想

何というか、色々過程を吹っ飛ばしているような強引な展開ながらもまあいいかっていう気持ちになってしまう不思議なドラマよな。とにかく獅子雄(ディーン・フジオカ)のキャラに特化しております。

なんで獅子雄はそう思ったのかとか、獅子雄はいつから全貌を把握していたのかとか、そういう細かいところは気にしない気にしない、だって獅子雄は天才シャーロックだからっていう感じでどんどん進んでいくのでね、視聴者としてもそれを受け入れる所存です。細かいところは気にしません。

とりあえず今回は宿敵モリアーティ教授と思われる守谷の存在が明かされたことがハイライト。守谷の役は誰が演じるんだろうなあ。楽しみ。

俺の話は長い 2話 感想

「焼きそばと海」

報酬5000円で満(生田斗真)が春海(清原果耶)を学校に行かせる回。あなたには言われたくないの最上級である満が説得を試みるも案の定春海に返り討ちにあうのが面白い。それでも美味しい焼きそばとプライドに訴える満の言葉で学校に行く春海は健気で可愛く、親友に好きな人を奪われてしまったという切実な事情と中学校3年生という絶妙な年代が重なって何とも言えないノスタルジックな気持ちになってしまいます。見事な話術で綾子(小池栄子)から6000円をせしめる満とそれに羨望の眼差しを向ける光司(安田顕)で笑わせておいて、最後は海で泣かせるなんて。清原果耶の涙の流し方が最高だ。本当に、人生の大事なことは誰も教えてくれないよなあ。

 

「コーヒーと台所」

近くにいる家族といない家族の微妙な距離感の回。満が毎朝5時半に房枝(原田美枝子)にコーヒーを入れている事を知った綾子はコーヒー屋に未練があるからだとか、お母さんは満に気を使って無理して起きてるんだとか執拗に満に言う。 房枝と満が共有してきたこの特別な時間が綾子にはどうにも許せなかったんだと見えてしまうが、どうなんだろうな。綾子はきっと小さい頃から親にも誰にも弱音を吐けない子だったんじゃないかなあとか、きっと辛いこと色々1人で歯を食いしばって乗り越えてきたんだろうなあとか、ずっと誰にも甘えられずにいるんだろうなあとか、そんなことを想像して、綾子の気持ちを思って胸がぎゅっとなる。一方で房枝は満はもうコーヒーを入れないと分かりつつやっぱり5時半に台所で待ち、満はやっぱりその時間には起きているけれど部屋からは出てこない。房枝の気持ちも、満の気持ちも、綾子の気持ちも、どの気持ちも分かるからこそ家族って難しいよなあって改めて思う。難しくてそして愛おしい。それが家族よな。

そんなこんなしてるうちに、春海の恋のお相手はなぜか房枝の喫茶店を訪れるし、満はついにコーヒー屋時代の品々を手放す決意をする。満にそのままでいて欲しいような、一歩踏み出して欲しいような、複雑な気持ちですが、とりあえずこのドラマが大好きです。

 

G線上のあなたと私 1話 感想

大学生と職なしアラサーと中年主婦という組み合わせが面白い。何もかもが違うこの3人が大人のバイオリン教室で関係を深めていくというのがものすごく興味をそそります。

主人公は結婚直前に一方的に婚約を破棄され、会社も辞めざるを得なかった27歳の小暮也映子(波瑠)。失意の中ショッピングモールで聞いた眞於(桜井ユキ)の演奏する「G線上のアリア」に感動してバイオリン教室に通い始めると、そこにいたのが大学生の加瀬理人(中川大志)と中年の主婦北河幸恵(松下由樹)。同じ教室に通い始めた3人にはそれぞれ事情があって、そんな3人がこちゃこちゃありながらも1か月後の発表会に出ることを決意するまでが1話。

婚約解消というヘビーな状況よりも、空っぽな自分に気付いちゃったことの恐怖。何者になるわけでもないカルチャスクールにすがるしかないという切羽詰まった也映子が、出会った2人とともにどう変わっていくのだろう。世代の違う3人のシニカルなやりとりは面白くそれだけでも毎週楽しく観ることが出来そう。そして、何というか映し出される場所もあまりにも私達の日常生活と地続きで、ショッピングモールや音楽教室やカラオケや、公園の風景や、道路や、何もかも徹底して現実の雑多な日常を切りとっている。どこにあるのっていうおしゃれなカフェも出てこないし、インテリアに凝った部屋も出てこない。綺麗な噴水のある公園ではなくよどんだ茶色い池の公園を敢えてロケ場所にチョイスする。そんな風に徹底的にこだわってどこにでもいる市井の人達の物語を紡いで、そこからきっとかけがえのない大切なことを伝えてくれるドラマになるのだろう。次回も楽しみです!

シャーロック 2話 感想

ディーンさんと岩ちゃんの作り出す不思議な間が面白い。何だろうあの独特な間。しかしそれすらも魅力になるディーンさん。2話も面白かった。2話のゲストは菅野美穂岸井ゆきの。成り代わり事件の真相を追う獅子雄(ディーン・フジオカ)といつの間にか助手になっている若宮(岩田剛典)のまだぎこちないコンビネーションが今回の見せ所。これから回を重ねるごとにどんどん良いコンビになっていくのを観るのが楽しみ。

今回はストーリー的にはさほど意外性はなかったけれど、悲しき悪女の菅野美穂が良かったなあ。罪悪感と決別した菅野美穂のこれからの生き様を想像して妙に清々しくなるという。

3話はどんなお話だろう。次回も楽しみです。

映画館、前の方で観てみた。

「私はいっつも映画は前の座席で観るよ。そうしたらその映画に入りこむような感覚で鑑賞出来るんだよ」なんてツイッタを発見しまして。今までの人生“ノット前の座席”で生きてきた私には考えられないことです。首が疲れちゃいそうだし。字幕観て画面観て字幕観て画面観ての繰り返しでよく分かんなくなりそうだし。俯瞰して観る方が細部まで気付きがあるし。何より観やすいし。

しかし何事もチャレンジだよね。そんなツイッタを発見したのも何かの縁。やってみようじゃないですか。スクリーンの真ん前で観てみようじゃないですか。

ということで前の座席で映画観てみました。

結果ね、すごい良かったよ!!なんで今まで後ろの方が観やすいなんて思い込んでいたんだろう。ツイッタの人ありがとう!!あなたの言った通りだよ。めちゃめちゃ映画に入り込めたよ。映画と私、私と映画。邪魔するものは何もない。字幕全然見づらくなんかないよ。首は痛くなんてならないよ。ものすごい集中して観れたよ。

やってみるもんだね。何事も思い込みは良くない良くない。好みがあるから誰にでもってわけじゃないけれど、前で観たことない人はぜひ一度お試し下さい。

たかが映画の座席だけれど、そんな小さな事で前よりも映画を楽しく鑑賞出来る。それはたぶん全部に当てはまる。なるべく軽やかに色んな思い込みを飛び越えて、もっともっと人生を楽しく生きていきたい。なるべく軽やかに世間や常識を飛び越えて、子供のやりたいことをやりたいようにさせてあげたい。大人の社会にまだ巻き込まれる必要がないはずの子供達にそれを押し付けてしまう自分に嫌気がさしながら、映画館の座席から飛躍してそんなことを考えたりした。

おいしい給食 1話 感想

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80年代。ある中学校で、給食マニアの教師と生徒が、静かな「闘い」を続けていた。ーそれは、どちらが給食を「おいしく食べるか」。

深夜ドラマの定番ジャンル「食モノ」満を持して、「選択の余地なき食」に挑む。(公式HPより)

テレビ神奈川TOKYO MXや地方各局で曜日も時間帯もバラバラで放送中。

ノーチェックだったがたまたま番組欄で見付けてちょっと気になって観た本作。なにこれめちゃくちゃ面白い。80年代の中学校で、給食が大好きで給食のために学校に来ていると言っても過言じゃない教師甘利田(市原隼人)が美味しく給食を食べる話かと思いきや、工夫を凝らして更に美味しそうに食べる生徒神野ゴウ(佐藤大志)が登場して、どっちがより美味しく給食を食べるかを見届けるドラマらしい。初回は鯨の竜田揚げ。80年代ならではのメニューであるこの鯨の竜田揚げをメインに、キャベツの千切り、キャベツソテー(カレー風味)、春雨スープ、コッペパン、いちごジャム、牛乳という献立だ。この給食ならではのちぐはぐな献立を受け入れ、そのちぐはぐさすらも愛する甘利田が一品一品丁寧に食し、なんなら竜田揚げとジャム付きコッペパンのハーモニーを楽しんでいる姿を薄ら笑いで見つめる生徒神野ゴウ。甘利田の視線を意識しながら神野はおもむろにどっかから持ってきたタルタルソースを鯨の竜田揚げにかける。そしてコッペパンに縦に割れ目を入れたかと思うとそこにキャベツの千切りと鯨の竜田揚げをイン、仕上げに残ったタルタルソースを満遍なくかけて竜田揚げドッグの完成だ。うろたえる甘利田を前に神野は勝利の目で竜田揚げドッグにかぶりつく。その邪道な手段に怒りを覚えつつ羨望が止まらない甘利田。闘いは始まったのだ。王道vs邪道、果たしてこの先どんな勝負が繰り広げられるのか!!

あー楽しい。めちゃ楽しい。その上甘利田と神野のメインエピソードだけではなく1話では給食を食べるのが遅過ぎて掃除の時間もずっと1人食べている女の子のエピソードも描かれる。女の子はそれが苦痛でたまらなく、給食費が無くなったと嘘を付く。大ごとになり担任の甘利田にはこっそり自分の仕業だと白状した彼女が保健室で産休代理で来たばかりの教師御園(武田玲奈)と2人きりで給食を食べる場面、ゆっくり食べようと言う御園に、女の子は言う、鯨の竜田揚げっておいしいですね。初めて食べるの?と聞く御園に女の子は言う、いつも味なんて感じてなかったからって。決して給食が嫌いなわけじゃない、ただ食べるのに人より少し時間がかかるだけ。時間内に食べ終わるのに必死で味なんて感じる余裕もなかった女の子が初めて味わった給食に、ちょっと泣きそうになる。

次はどんな対決、どんなエピソードだろうって考えただけで楽しみ過ぎる。甘利田を演じる市原隼人もすごく良い。熱い男というイメージから、最近は変な役も含めて幅広い役に挑戦してどんどん味のある俳優になっている市原隼人を密かに応援していた中でこの甘利田という役。最高です。次回が待ち遠しくてたまらない。