ビールを飲みながら

主に連ドラのこと、あと日々のこと、大好きなビールをお供に。

凪のお暇 4話 感想

誰も太刀打ちなんて出来そうにないゴン(中村倫也)をこれでもかと堪能する4話。これは無理。こんなのハマらない女はいないよ無理だよ。関わらないことしか逃げ道はなかったけれど凪はお隣さんだもん、もうしょーがない。どうしようもない。きっと香水なんかつけてなくてもいい匂いがするんだろうなとか、キスが尋常じゃないくらい上手いんだろうなとか、Hのときもすごく優しくてサービス精神旺盛なんだろうなとか、もう次から次へと妄想が溢れてくる。しつこいけれどこれは無理。トントン拍子に凪は深みへ深みへと…。

しかしそんな隙間に思い出す慎二(高橋一生)との出会い。バスに居合わせたのは本当に偶然だったのかなーと想像を巡らせてしまうくらいに慎二の凪を見る目がもう凪を好きな目で、あーこんな風に始まったんだ、凪は流されるがままで、最初から好きで好きでたまらないのは慎二だけだったんだって改めて思い知らされる回想に、切なさが溢れる。慎二も慎二でなんなんだよ一体。こんなに好きな人をどうして大切にできないんだよ、どれだけ自分で自分の幸せを拗らせてるんだよ。凪はゴンに出会ってこんなに気持ちいいの初めてとか会いたくて会いたくて震えるのは都市伝説だと思ってたとか言ってんぞ。慎二的には何気に残酷なことばっかり言われてんぞ。全く今まで何をやってたんだ。

あっちを見ても、こっちを見ても、しんどい人だらけの世界。自分を見失なった凪の世界にはゴンしかいない。心配する坂本さん(市川実日子)の言葉も凪には耳障りなだけだ。痛々しさが満載の描写が続いてもう勘弁してくださいと思う中、ゴンの部屋での慎二の可愛らしさが一瞬の救いで、その後がもう…。痛々しい凪よりもっと痛そうな慎二がいて、凪をどうしてあげることも出来ない慎二の感情を思ってうわーってなるラスト。毎週泣いてる慎二の一番苦しい涙がそこにあるけれど、本当の慎二の気持ちを知らない凪の目にはそんな風に泣く慎二がどう映っているんだろう。

どんどん面白さに拍車がかかるよ。新しく登場した市川円(唐田えりか)や、なぜかいつも慎二の姿を見かけるみすずさん(吉田羊)が今後の物語にどう関わってくるのかな。次回が楽しみ過ぎるし、もう1人の主役だろってくらいに存在感を発揮しまくる高橋一生から目が離せないし、早く次の金曜日が来ないかな。待ち遠しいな。

凪のお暇 3話 感想

とにかく自分が自分を生きられない。自分らしく生きたいとか、ナチュラルに生きたいとか、そういう次元じゃなくて、もっと根本的に“自分を持つこと”自体を許されずに生きてきた人達が“自分を取り戻す”ドラマだこれは。ほんわかな劇伴と温かい交流みたいなものにごまかされているけれど、実はめちゃめちゃしんどい部分に切り込んでいるよなあ。

物理的な距離は離れているのにハガキ1枚で途端に母親の支配下におかれる凪(黒木華)。ちゃんとしなさいという母親の呪いにいつまでも囚われ続ける凪を描きつつ、より悲惨さを感じさせるのは慎二(高橋一生)の家庭環境だ。親戚の結婚式の一幕に思わずぞっとしてしまうほどの冷ややかな家族がそこにある。いつから慎二は仲の良い幸せな家族を演じてきたんだろうと、いつからこの終わりきった家族を取り繕う役目を負わされたんだろうと、思いを巡らせずにはいられない。これが凪の、慎二の、ルーツなんだ。

さて凪はゴン(中村倫也)に引き続き距離感のおかしい坂本さん(市川実日子)と交流を深める。ぐいぐい来る坂本さんに連れられ婚活パーティーに無理矢理参加させられた凪だがなんとモテモテである。偶然同じパーティーに参加していた元同僚の足立さん(瀧内公美)にそんな姿が見つかってしまい、なぜだかまたディスられる凪。会社にいるときは凪がサンドバッグになって終わりだったが、母親とのタイトルマッチを控えた凪はもう黙って笑ってはいないのだ。痛烈な反撃をかます凪!足立さん完敗で何も言えずに立ち去る!やったぜ凪!痛快だぜ凪!…とはならないのがこのドラマの味よな。足立さんに言ったこと全部自分に返ってくるというオチ。あさましいのは自分も同じだと気付く凪。

「元カレさんの、どこが好きだったんですか?」

咄嗟に答えられなかった坂本さんの質問の答えを伝えに向かった先は慎二の(そして凪の元)会社。はっきりと別れを伝えにきた凪の気持ちも理解したいが、わざわざ会社まで会いに来てくれたと嬉しくてたまらない慎二の気持ちを考えると残酷だなあ凪と思ってもしまうね。同僚達の前で思わず凪の手を取る慎二。その先の展開が見てられないくらいに辛い。この期に及んでも素直になれない慎二の闇の深さったら…。

すっきりと別れを告げた凪はいつも自分を前向きにしてくれるゴンの元へと。人種隔たりリバーを超えて。

次回はメンヘラ製造機のゴンを巡って凪と慎二がどう動くのか。めちゃくちゃ面白いぞこのドラマ。群れからはぐれた鰯に頑張れすぐ仲間の元へ帰れるよと応援する凪と、いいぞいいぞもっと離れろと応援する慎二。この2人のそれぞれの行き着く先がどこなのか、今からそれが楽しみで仕方ない。

 

 

2010年代の夏ドラマのおすすめ①

夏ドラマって他クールに比べると毎年あんまり面白くないってイメージがあるけれど、振り返ってみると面白い作品がたくさんあったので、個人的なおすすめを紹介してみようと思うよ。

 

2010年夏のおすすめ

うぬぼれ刑事

TBS金22

脚本 宮藤官九郎

主演 長瀬智也

毎回惚れる女性が真犯人。刑事の長瀬智也が自分と結婚するか捕まるかの二択を迫り必ず捕まるほうを選ばれてしまうドラマ。

 

2011年夏のおすすめ

それでも、生きてゆく

フジテレビ木22

脚本 坂元裕二

主演 瑛太

犯罪被害者家族と加害者家族が出会って始まる物語。色々な展開があり様々な境遇の登場人物がいて、大竹しのぶ風間俊介の熱演に心打たれたりするが、でもやっぱりこのドラマは瑛太満島ひかりの究極のラブストーリーだ。

 

2012年夏のおすすめ

リッチマン、プアウーマン

フジテレビ月21

脚本 安達奈緒子

主演 小栗旬

当時ヒルズ族ともてはやされたIT企業の社長が小栗旬、そこにひょんなことから入社する東大卒なのになかなか内定がもらえない石原さとみがヒロインのラブストーリー。テンポが良く、シンデレラストーリーで爽快感があり、でもそれだけじゃない。ストーリー自体が毎話本当に面白かったなあ。

 

2013年夏のおすすめ

「woman 」

日テレ水22

脚本 坂元裕二

主演 満島ひかり

シングルマザーを題材にした家族の物語。このドラマで高橋一生を好きになったんだよなあ。ストーリーは後半若干の停滞感があるにせよ、満島ひかりと田中裕子と二階堂ふみのがっつり組み合ったお芝居を観るだけで一見の価値がある。

 

2014年夏のおすすめ

「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」

フジテレビ木22

脚本 井上由美子

主演 上戸彩

生粋の不倫ドラマ。明るくて爽やかイメージの上戸彩より本作の背徳的でセクシーな上戸彩が何倍も魅力的だと多くの視聴者に知らしめた作品だ。斎藤工がセクシー路線でブレイクしてしまうきっかけを作った罪なドラマである。

 

続きは次回。

 

セミオトコ 1話 感想

あらゆる意味でファンタジーな世界を通して、孤独に生きる全ての人達を救済せんとする岡田惠和らしい優しいドラマになるんだろうなの1話。なにせ主役がセミだから、一切の打算も計算も考えずに純粋に観られるのもいいなあ。

舞台となるうつせみ荘に住むのは、みんなどこか孤独で、優しくて、そして傷付いた人達だ。セミオトコ(山田涼介)がその生涯を捧げると決めた由香(木南晴夏)は小さな頃から親にも友達にも誰にも必要とされず愛されずに生きてきた孤独の筆頭格みたいな人物だ。自分がいるのかいないのかまるで分からないままに生きてきた由香の声は驚くほどに小さい。でも由香は誰よりも優しくて、本当はとてもユーモアに溢れた女性なんだっていうことが同じ職場の桜木翔子(佐藤仁美)やうつせみ荘の住人や何よりセミオトコとのやり取りによって少しずつ分かるのだ。でもまだ1話。きっとこれからどんどん由香の魅力が花開いていくのだと思うと楽しみ過ぎる。由香以外にも、何か悲しい出来事があったであろう山崎静代やついいちろうの岩本夫婦や、誰とも関わらないで生きていくことを決意していそうな小川邦夫(北村有起哉)や、寄り添うように暮らしている大家姉妹(壇ふみ阿川佐和子)や、手縫いにこだわりを持つ熊田(今田美桜)や、由香が働く工場の人達や、ヤンキー姿が妙に似合って笑ってしまう三宅健演じる由香の兄、父母(高杉亘、田中美奈子)などなど、セミオトコの出現によってこの個性的な面々にどんな作用があるのか、とても楽しみです。

「生きてていいんだよって言って…

そっと抱き締めてください。」

由香が1番最初にセミオトコにしたお願いは、観ているこちらが思わず泣いてしまうくらいに悲しくて切実なお願いだった。

ここから始まる7日間の物語を大切に観たいと思う。

凪のお暇 2話 感想

スナックのママ(武田真治)と杏(中田クルミ)に言わせずとも「小学生かよ!」って観ている誰もがツッコミたくなるやばキャラ慎二を嬉々として演じる高橋一生を愛でる1時間。絶対に嫌だこんな男。凪(黒木華)にも全力で逃げ続けることをおすすめしたいが、それじゃあドラマが進まない。ちなみにわけのわからない距離感のゴン(中村倫也)もいやだし、このドラマは思春期をこじらせたようなこんがらがってる面倒くさい男しか出てこないのか。そしてもちろん主役の凪も面倒くさい。わざわざ野生の竹を持ってきて切ってお手製流しそうめんを一人でやってみたりするくらいに面倒くさい。ちなみに石の力を信じる新キャラ坂本龍子(市川実日子)も面倒くさそうだし、とりあえず1番まともなのはお釣り漁りババアの吉永(三田佳子)だけであとはオール面倒くさいという何とも攻めたドラマである。

それでも竹切って流しそうめんしたり、ビニール袋でサッカーしたり、そんな風に過ごして少しずつ少しずつ自分を充電していく凪が愛おしく、気まずさで逃げようとしたときにゴンがくれたコーヒーが美味し過ぎて、気まずさなんか忘れたら目に入る圧倒的な夏の景色に一緒に見入る。

「私…今まで

何も見てなかったんだな〜って

いつも自分がまわりのテストに受かるか落ちるか

ビクビク気にして

自分のことしか見てなかったんだなって」

ゴンとの出会いで気付いた大切なことを通して、凪は新しい人間関係に踏み出していく。そんな凪に対比するようにいつまでも怯えた小学生のままの慎二がこれでもかと描かれる。

凪のこれから、慎二のこれから、そしてまだ色々と分からないゴンのこれからがどうなっていくのか、来週も楽しみです!

 

夏休み

ついにこの時期が来てしまいます。その名も夏休み。だるい。だる過ぎる。一日中子供が家にいるぜ。本音を言えば朝から晩までテレビ見せたりゲームさせたりして自分は楽したい、でもそーゆーわけにもいかないからなー。朝から公園連れて行ったり、ままごとのお相手したり、ご飯作ったり、宿題させたり、また公園連れて行ったり、よく分からないごっこ遊びしたり、ご飯作ったり、合間に洗濯して掃除して、お風呂入って、寝かしつけして、朝起きてご飯作って公園行って…。あーエンドレスだよ。ある意味地獄だよ。何が辛いって朝起きてから夜子供達が寝るまで一瞬たりとも自分時間がない生活が1ヶ月続くっていう現実。頑張るしかないんだけどね、今世の中色々大変なこと多過ぎて夏休みだなんだと細々と言ってる場合でもないんだけどね。

令和になって本当に色んなことが一気に過渡期をむかえて、それこそ静観することしか出来ない一般市民だけれど、どうかどうか次の世代により良い形で繋がっていきますようにと、ひたすら願う。昭和の時代からずっと頑張ってきた人達がいるからこそ、今の豊かな日本があるわけなんだろうけど、もうどんどんその豊かさは失われていくしかない時代に突入しているのだから、それこそ今まで頑張ってきた人達はそろそろ夏休みをとってさ、のんびりしてさ、次の世代にバトンを渡してはどうかとどんなニュースを見ても、ただそれだけを思うよ。

きっと破綻をむかえるその日まで、日本は変わらないのだろうけれど…。

凪のお暇 1話 感想

ずっしりと始まった1話。しんどさ100パーセントのオープニングから凪(黒木華)が全部捨てて自転車で駆け抜けるシーンに少しの爽快感を与えてからの、それじゃあドラマにはなりませんよと。そんなに簡単に人間変わらないですよと。そういうのをどんどん観せられてどんどんしんどさが増す中に、お釣り漁りババア(三田佳子)の部屋の中とか、八百屋さんで凪が勇気を出して言った一言の顛末とか、怪訝な顔で凪を見ていた小学生の真意とか、そんな小さくてシンプルで何だか泣けちゃうエピソードを散りばめて、もう何が何でも凪を応援せねばいかん!と誰もが思ってしまうような素敵な作りになっておりました。黒木華にしか出せないような絶妙な佇まいの凪だなあ。

そして書かずにはいられない高橋一生の我聞慎二。無表情に僅かに加えるエッセンスで視聴者に慎二の複雑さを伝えてしまったり、上ずった声寸前の高さの声色を使うことで常に慎二が無意識の緊張状態にあるんだってことを表していたり、高橋一生やっぱりすごいな。この慎二と、凪と、あと気だるさと緩さがパーフェクトなゴン(中村倫也)がこれから紡ぐ物語が楽しみで仕方ない。来週も楽しみだ。