すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

ほんのり春ドラマの感想

ここ最近はブログの更新もまばらで、これがモチベーションの低下というやつかと思いつつ、いや違うのよ、気持ちは書きたいんだけれど文章が思い浮かばないっていう謎の事態に陥ってるのよ。困ったもんで。気付けば春ドラマも佳境をむかえ、かろうじて感想を書いているのは「きのう何食べた?」と「わたし、定時で帰ります。」だけになっちゃった(その2つさえも滞り気味)。しかし感想を書いてないながらも地味に色々と視聴しております。ネットの評判とだいたい同じで今期面白いのは上記2つと土2330「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」だ。「腐女子…」はセクシャルマイノリティーの苦しみを高校生の視点から描くことで、とても繊細で、かなり残酷で、そして何とも熱いドラマになっております。今週の土曜日(6/8)最終回をむかえますよ!

その他何となく観ているのは

パーフェクトワールド」火21

最初の方だけ感想書いたなあ。普通に毎週楽しく観るはずだったのだけれどどんどん面白くなくなっていくので、どこまで面白くなくなっていくのかを楽しみにしている。性格ワルっ。色んな登場人物がいるのにさしてグチャグチャもせず、せっかく障がい者のリアルに触れたと思ったら本当に触れただけで深掘りはしてくれない。何もかもサラサラと通り過ぎていくよ。

「インハンド 」金22

これも最初の方で感想書くのやめてしまった。しかしこっちは毎週楽しく観ている。すごく面白いわけではないが、視聴を継続するくらいには面白い。ってなんか紐倉みたいに上から目線だな。期待していた程には毎週のエピソードが盛り上がらない、私の中で。これはたぶん好みの問題。

「デジタルタトゥー」土21

録画して未見。面白そうなのでそのうち観る。

「あなたの番です」日2230

どんなオチを付けるのかが気になって観てしまう系のドラマだ。田中圭演じる翔太がなぜあんなにぶりっ子でイラつくキャラクターなのかが良く分からない。田中圭はきっと適切な役作りをしているんだろうから、この純真無垢キャラがいつか豹変するんだろうね。その落差を付けるための敢えてのぶりっ子演技なんだろうね。毎週死に過ぎなくらいに人が死ぬ本作は何と2クール。最終回には誰も残ってないんじゃないかといらぬ心配をしております。

 

その他、春ドラマが始まる前に面白そうと期待していたあれやこれやのドラマ(俺のスカート〜、ミストレス、集団左遷、ラジエーションハウスetc)は個人的にはことごとく面白くなくて視聴を離脱してしまいました。東京独身男子もそんななかの1つですが、高橋一生が出てる、その一点のみで頑張って視聴を続けております。

そんな連ドラライフを送っている中、WOWOWで「坂の途中の家」という柴咲コウ主演の連ドラがありまして。全6話でつい最近最終回をむかえたんだけれどね、これがもう圧倒的な面白さだったのです。普段は地上波の連ドラの感想を中心にブログを書いているんだけれど、これだけは書かずにいられないほどで、観ることが出来る人はぜひ観て下さい。とても心に突き刺さるけれど同時にとても救われる。生後10ヶ月の我が子を湯船に落とし虐待死させた母親の裁判員裁判に補助裁判員として参加することになった女性が主人公です。“どこかの誰かが子供を殺してしまった”という自分とは関係ない遠い世界の話ではなく、これは私の、私の家族の、私の隣にいる人の、とても身近な物語でした。

そして、地上波連ドラも最終回に向けてそれぞれどう展開するのか楽しみにしています。

 

 

わたし、定時で帰ります。 5話・6話 感想

【5話】

相手に少し気を持たせて仕事をしやすくする桜宮さん(清水くるみ)のやり方って確かに円滑に回るかもしれないけれど知らず知らずに自分をすり減らしていくやり方なんだな、桜宮さん自身がそれに気付けて本当に良かったなって思う5話。そんな風に桜宮さんが疲弊した自分を見直すきっかけを作ったのは結衣(吉高由里子)で、1話からずっと一貫した姿勢はブレずに本当に清々しく、既存の“デキる女”とは全く違うニュータイプのヒロインだよなあ。

今回描かれたセクハラのエピソードはすごく絶妙なラインで社会的に一発アウトな案件(体を触るとか、2人きりで飲みに行こうと誘うとか)ではなくて、ひと昔前ならやられた側がその場は笑ってやり過ごして同僚に愚痴って済ますくらいの感じなところが肝で(でもやられた本人は深く傷付いてる)、時代的に声を上げずらかっただけで昔も今も完全アウトだからな!!ってことをきっぱり叩き付けたのがとても良かったと個人的に思う。

 

【6話】

種田(向井理)の独立話に動揺する結衣(吉高由里子)の心境はいかに?な6話。謎の青年が種田の弟だったとは。弟からも来栖(泉澤祐希)からもあんたに俺の気持ちは分かんねーよと言われてしまうパーフェクトヒューマン種田。こういう人は器用だけど不器用なんだなあ。裏の努力は全く分かってもらえない損な立ち位置だけれど、そこをちゃんと理解してくれている結衣や賤ヶ岳さん(内田有紀)がいる優しい世界で良かった。

巧(中丸雄一)と暮らす新居に引っ越した結衣だけど、種田のことまだ引きずってるのかなと感じさせるような描写がところどころある気がするんだよなあ。そんな種田にふいにまだ好きだと告白される事態に遭遇する結衣。続きが気になり過ぎるー。

 

東京独身男子 4話 感想

いくら高橋一生が主演といえ感想はそろそろ限界かも…。びっくりするくらい面白くも何ともないエピソードの数々に、もう遠い目で画面を見つめるしかない状況です。でも文句ばっかりの感想なんて書きたくないし、とりあえず4話のいいところ探しをしてみよう。

高橋一生のスーツ姿と可愛い私服姿をまんべんなく見られる。

高橋一生のお芝居の小技をこれでもかと堪能出来る。

高橋一生の色んな表情を拝める。

だめだー。ストーリーとか全然関係ないじゃん。高橋一生のいいところしか思いつかなーい。いや斎藤工のいいところも滝藤賢一のいいところもいっぱいあるよ。いやでも違うでしょグラビアじゃないんだから。ドラマとしては1個もいいところ思いつかないー。

ストーリーを振り返ってみよう。…もうストーリーも覚えてすらいないー。よく分からない瞑想シーンとか?高橋一生が襲われるくだりとか?仲里依紗マッチングアプリでマッチングしちゃうところとか?コイントスで今夜のお相手を決める桜井ユキとか?

…だめだ。良いことは何も書けそうにない。さよなら東京独身男子。高橋一生好きには試練のような、なかなか厳しいドラマだなあ…。

きのう何食べた? 6話 感想

自意識過剰なシロさん(西島秀俊)の勘違いにたくさん笑わせてもらった6話。絶対に困ったことにはならないように気を付けようとすればするほど裏目に出てしまうシロさんの言動は真面目で誠実であればこそで、そんなシロさんに愛おしさが募る。加えて小日向さん(山本耕史)も安定の面白さ。ジルベールこと航(磯村勇斗)の前でのデレデレ感とシロさん前との差ったらないよ。シロさんは密かに小日向さんがタイプだったんだなあ。ようやく出演の航もまた何ともいえない味わいのあるキャラクターでこの先の出番も楽しみです。真魚演じる司法修習生とのやり取り(考えたあげくに「彼氏いるの?」と絶対言っちゃいけない発言をするシロさんがおバカさん過ぎて苦笑いするしかない。)もあり、とにかく、まあ無事に?危機には至らずケンジ(内野聖陽)との平穏な日々は守られて良かったです。そして自分1人だったら恥ずかしくて滑稽で居た堪れなさ120パーセントだったろう出来事をケンジに話して笑いに変えて消化できる、そんな帰る場所があるシロさんは幸せ者だなあと改めて感じてほっこりとする温かな回で、それを象徴するように今回の料理はあったかな手羽先のお鍋でした。次回は4人で会食なのかな?楽しみ過ぎます。

 

わたし、定時で帰ります。 4話 感想

福永(ユースケ・サンタマリア)の不穏さが深まる4話。福永の嫌な視線もいかなるときでも自分の立場しか考えない徹底した佇まいも要所要所に吐く気持ち悪い台詞もいちいち怖い。1人ホラー状態だよ。桜宮さん(清水くるみ)に対する「便利だな」の台詞にはゾワっとしたよ。過去に何があったのかはきっとこれから明かされるんだろうけれど、早く福永の闇をやっつけるなり救済するなりどうにかして欲しいと思ってしまう。

そんな福永のターゲットとなり今回メインとなるのは無意味に会社に泊まり込む吾妻(柄本時生)。吾妻に共感する人って沢山いるんじゃないかなあ。仕事に限らず、例えば女子力といわれるもの(美容やファッションやスタイル)や若い人にとっては将来の夢とかなりたい職業とか、頑張ってる部活とか、とにかく何かを目指して頑張ってる人が評価されて、そうじゃない人は頑張ってないような人としてダメなような女としてダメなような男としてダメなような、そんな風潮に肩身がせまい思いをしている人。家に1人で居てあー自分って何もないなあって居た堪れなくなる気持ちも分かり過ぎる。そんな吾妻と結衣(吉高由里子)が最後話す場面でさ、「私達には給料日がある」っていう一見決め台詞っぽいのより、結衣が何も知らずに言った「最近コーヒー美味しくなったよね」の台詞が吾妻に響くっていうところがなんだかリアルで最高だった。そうして吾妻が定時で帰ってコーヒー屋さんに行くシーンは、これがエモいっていうんだなってくらいエモかったです。

次回は桜宮さんがキーマンになるのかな。種田(向井理)も少しずつ行動を起こし始めていて、種田がメインになる回も今から楽しみだ。

東京独身男子 3話 感想

とりあえずいけるところまで勘違いを加速させていくスタイルなんだろうか。高橋一生が様々な小技を効かせて一生懸命に太郎を愛らしく見せようとしているのに「オンリーワンの2番目」の台詞でそんな努力もこっぱみじんである。太郎のことが愛せない。推しキャラにしたいのになかなかならないよう。しくしく。

一方でなんだか透子(桜井ユキ)の手のひらで転がせられそうな岩倉(滝藤賢一)と三好(斎藤工)であるが、こっちもこっちでどうなろうとどうでもいいというか大して興味が湧かない。

なんでだろうと考えてみるに、どの登場人物にもどうにも愛着が持てないからだという結論に至る。男性3人はあえてダメ野郎達としてこれでもかと狙って描写しているのであろうが若干ダメの方向性がズレている気がしてならない。なんかそっちじゃないっていう。それに加えて女性陣も魅力的に見せることに失敗している。どの女性も架空の人物感が半端ない。キャラクターが“生きて”いないのだ。なので誰がどうなろうと知ったこっちゃないって感覚にどうしてもなってしまうんだよなあ。

ただストーリー的にはこれからどんな流れになるのか全然予想は付かないので、その予想の付かなさに希望を持って視聴していきたい。面白くなればいいな!!

きのう何食べた? 5話 感想

サッポロ一番みそラーメンの破壊力がすごい5話。そうだよな確かに誰かが帰ってくると分かってるから一人の時間も楽しく過ごせるんだよな。ケンジ(内野聖陽)はそんな相手を得て本当に幸せそうだ。

実家を疎んじ愚痴るシロさん(西島秀俊)はケンジに怒られて(この時のシロさんのしゅんとした顔が可愛い)、大晦日を実家で過ごす。シロさん父(志賀廣太郎)が退院間もないから大晦日は消化しやすい鍋だ。この鍋がめちゃくちゃ美味しそうだったなあ。大晦日に鍋、うちにも取り入れよう。元旦のおせちもとっても美味しそう。おせち食べてたら隣の家族が新年の挨拶にやってくる。隣のあきらちゃんの子供達を可愛がるシロさん母(梶芽衣子)と父を見てシロさんは父と母の思いを知る。大量のお餅を持ち帰ったシロさんはせっせとお餅料理を作ってケンジと一緒に食べまくる。お餅食べながら大晦日帰って良かったってシロさんはケンジに言う。3日目お餅ざんまいに限界がきたケンジがパンが食べたいと懇願して、シロさん母の作った栗きんとんをたっぷり塗ったトーストを食べる。栗きんとんをまた来年も食べたいなってケンジが言ってシロさんが(お母さんに)言っとくよって言う。文字にすると何てことないこの一連にものすごい深みがあるのである。3年間一緒に暮らしてようやく少しずつ互いの深い部分に踏み込んでいく。大切なものを壊さないようにちょっとずつちょっとずつのその繊細な感じがとても胸に迫るのだ。次回はついにジルベールが登場か。楽しみだー。