すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

わたし、定時で帰ります。 4話 感想

福永(ユースケ・サンタマリア)の不穏さが深まる4話。福永の嫌な視線もいかなるときでも自分の立場しか考えない徹底した佇まいも要所要所に吐く気持ち悪い台詞もいちいち怖い。1人ホラー状態だよ。桜宮さん(清水くるみ)に対する「便利だな」の台詞にはゾワっとしたよ。過去に何があったのかはきっとこれから明かされるんだろうけれど、早く福永の闇をやっつけるなり救済するなりどうにかして欲しいと思ってしまう。

そんな福永のターゲットとなり今回メインとなるのは無意味に会社に泊まり込む吾妻(柄本時生)。吾妻に共感する人って沢山いるんじゃないかなあ。仕事に限らず、例えば女子力といわれるもの(美容やファッションやスタイル)や若い人にとっては将来の夢とかなりたい職業とか、頑張ってる部活とか、とにかく何かを目指して頑張ってる人が評価されて、そうじゃない人は頑張ってないような人としてダメなような女としてダメなような男としてダメなような、そんな風潮に肩身がせまい思いをしている人。家に1人で居てあー自分って何もないなあって居た堪れなくなる気持ちも分かり過ぎる。そんな吾妻と結衣(吉高由里子)が最後話す場面でさ、「私達には給料日がある」っていう一見決め台詞っぽいのより、結衣が何も知らずに言った「最近コーヒー美味しくなったよね」の台詞が吾妻に響くっていうところがなんだかリアルで最高だった。そうして吾妻が定時で帰ってコーヒー屋さんに行くシーンは、これがエモいっていうんだなってくらいエモかったです。

次回は桜宮さんがキーマンになるのかな。種田(向井理)も少しずつ行動を起こし始めていて、種田がメインになる回も今から楽しみだ。