すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

トクサツガガガ 7話 最終話 感想

終わってしまったなあ。正直言うと期待し過ぎていた分物足りなさも多少あったが良い最終回だった。前回の感想でコピー機の営業さんへの対応ではなから自分が相手にされるわけないと自分を卑下しまくって相手を全く見ていないということに言及したんだけれど、いやまだそこじゃなかった。

「私はジュウショウワンに諦めないってことを教わった。ダミアンはどう? 私 上手くいく方法考えるよ。吉田さんも私も 一緒に考えるし いろんな方法知ってるから みんなで一緒に強くなろう。ダミアン。好きな気持ちは 誰にも奪えないよ。」 

好きな気持ちは奪えない。エマージェイソンの最終回を観た小さな叶と高校生の叶と現在の叶がそのことをそれぞれに噛みしめる。忘れても思い出す。好きな気持ちはなくならない。本当にそうだなあと思う。そしてそんな風に自分の心の中にいつも好きなものがあるってとても素敵で強いことなんだ。そう気付いて少し強くなった叶を老夫婦のお手伝いをする場面で表したのも良かったな。叶は隠れオタのままだし自分は恋愛対象として相手にはされないと思っていても良いのだ。奥義を駆使してテレビキッズを買う叶は以前よりも逞しい。叶はこれからなのだ。

ヒーロー物のストーリー構成とうまくリンクさせた物語が毎週とても楽しく、小芝風花が叶のキャラクターに合って魅力的で、隠れオタあるあるも興味深かったり共感したり、とにかく色んな面白さが詰まっていたドラマでした。続編を期待しています。面白かった!!

ここ最近は米アカデミー賞の影響で映画脳です。

WOWOWに加入した昨年からリアルタイムで米アカデミー賞を観ることの楽しさにハマり、今年もまだかまだかと待ちわびていたのだ。予習もバッチリ、『ROMA』ももちろん視聴済み、メラニーさん(長年米アカデミー賞のオスカー予想をしていることで有名な方)のツイートも逐一チェックして万全の態勢で臨んだ2/25(アカデミー賞の日)を皮切りにね、もう映画が観たい映画が観たい映画が観たい!!って完全に映画脳になってしまったわけなんですね。録画した連ドラが観たいのに手が勝手に映画をチョイスしてしまう!肝心のアカデミー賞自体は今年はあんまり面白みなかったんだけれど。レディーガガのパフォーマンスが最高だったくらいで何せオスカー受賞者のスピーチがいまいちで。しかし『ROMA』や『ブラックパンサー』がいくつかの賞を取ったことには大きな意義があるので、来年以降がとても楽しみです。詳しく知りたい方はぜひ映画に詳しい方のブログをご覧下さい。

ということで気付けば連ドラの感想が週回遅れ気味だ。トクサツガガガ の最終回が楽しみで仕方がないのにまだ観れていないなんて。今日こそは観たい。トクサツガガガ もグッドワイフもフルーツ宅配便も今日こそは観るぞ!!

メゾン・ド・ポリス 8話 感想

クライマックスへのつなぎの回。高遠建設と警察組織の闇はそんなに深いのか、そんなに話を広げてしっかりオチが付くのか、なんていらない心配しちゃったよ。瀬川(竜星涼)も警察の警察ってことで結局味方ってことでよろしいんでしょうか。おじさまも全員白、瀬川も白でみんな総動員で警察組織の黒に立ち向かうってことなんだね。あんまり面白くなさそうだけれどまあいいや。おじさま達がワチャワチャしたまま最終回にめでたしめでたしで盛大に完落ちパーティーだね。ひより(高畑充希)が成長して最終回にきっと独り立ちするんだね。先が読め過ぎる。読め過ぎるようにミスリードして実は…ってこともなさそうだしなあ。毎回の事件もいまいち、本筋もいまいち、深みもいまいちって感じになっちゃうのは勿体ないなあ。せっかくここまで観てきたし次週のラス前に期待しよう。ほんわりの中にちょっとでいいんでとがったやつをどうぞよろしくお願いしたい。

グッドワイフ 7話 感想

クライマックスに向けての準備回という感じの7話。多田(小泉孝太郎)はひたすら可哀想で、壮一郎(唐沢寿明)はひたすら不信感で、杏子(常盤貴子)はひたすら真っ直ぐだ。杏子が壮一郎の担当弁護士になったことで何となく表面上は向かい合っている風なだけ。観ているこっちがモヤモヤモヤモヤしてやってられないよ状態だが杏子はめげない。“今までお互い本音が言えない夫婦はこの危機に直面しどう乗り越えていくのか”ってこの夫婦だけなら思うんだけどね、多田がいるんだよね。なので全く先が読めず逆に展開が楽しみだ。と思ったらね、多田のちょっぴりダークサイドが明かされて不穏な表情を浮かべたりなんかしてね。もー全然分かんない。円香(水原希子)の夫DVも冗談じゃないじゃないかー朝飛(北村匠海)〜とか、遠山(相武紗季)と杏子の対峙〜とか、とにかく次回を早く見たいです。

みかづき 5話 最終話 感想

巡り巡って原点回帰の美しい物語だった。ダイジェストかというくらいの展開の早さながら、そんなの気になんないぜーとなるのは高橋一生永作博美が吾郎と千秋としてちゃんと生きてくれたからに他ならない。何年経とうがその何年後の姿でいる。外見ということではなくて纏っている空気でそう感じさせるのだよなあ役者ってすごい。屋上での2人のシーンはもうこのドラマではお決まりのように余計な演出はなく長回しのお芝居をじっくりと。共鳴したり反発したり、わかり合ったり全然分かり合えなかったりしながら一緒に(何年かは一緒じゃなく)過ごしてきた吾郎と千秋の人生が本人達の思惑ではない形でいつのまにか三姉妹や一郎(工藤阿須加)に染み渡って、千秋の“みかづき”のような満ちることのない教育への子供達への思いが一郎へと期せずして引き継がれていくという展開に胸熱だ。一方で吾郎は書き終えたラブストーリーと一緒に夜空を見上げる。見上げた先のみかづきを愛おしそうに眺める吾郎でラスト…。力技のようなダイナミックな脚本をよくもこんな細やかな見応えのある作品に仕上げたなあ。そんでもって主演の高橋一生は主演なのに控えめな出番でありながらよく分からないものすごい存在感だったな。次回作も楽しみです。良いドラマでした!!

フルーツ宅配便 7話 感想

みかん(徳永えり)の可愛さが炸裂した7話。メインはサクランボ(筧美和子)なんだけれど、ちょいちょい挟み込まれるみかんのナンバー1を取られまいと奮闘するキャラ変えのカットが可笑しくて可愛くてたまらない。それを受ける咲田(濱田岳)も絶妙だ。『わろてんか』のときもこのコンビ面白かったしな。サクランボのしたたかさも逞しくてあっけらかんとして好きだなあ。そんなにストーリーが展開しなくても毎週フィーチャーされる女性達を観ているだけで十分面白い。しかし展開はする。えみ(仲里依紗)の働く店が判明しそこは悪質店。どうやらミスジ(松尾スズキ)はこの世界では一目置かれえみの店のオーナー沢田(田中哲司)はヤバそうだ。それではえみさんどうぞ優良店のフルーツ宅配便へ、とはいかないだろうがきっと咲田の出番はもうすぐ来るはずだ。それを待ちつつ次はどんな女性のエピソードか次週もとても楽しみにしている。

トクサツガガガ 6話 感想

『ハハノキモチ』なんてタイトルだから、任侠さん(竹内まなぶ)と母親のエピソードをじっくり見せてくれるから、これは叶(小芝風花)がお母ちゃん(松下由樹)と言いたいこと言い合いながらお互いの気持ちを理解するような流れだと期待するじゃないかー。まさかの決別宣言。お母ちゃんがあそこまで強敵だったとは…。でも叶の選択は応援したい。自分の生き方を否定されて大切な友達を否定されて、今までならきっと立ち向かえなかった叶が自分の為に初めて出した勇気と決意を応援したい。その一方で序盤で描かれたコピー機の営業さんとのやり取りも見過ごせない。特撮オタクである自分が恋愛市場に出れるわけがないという自分を卑下しまくった思い込みでまるで相手を見ていないということ。叶が叶らしく特撮オタとして生きることが叶の自信につながらないという矛盾。そしてもう一つ気になるのは吉田さん(倉科カナ)。彼氏には特撮好きを言っていない様子で、それが後ろめたくて叶達には彼氏のこと言えなかったんだろうか。叶の心情と吉田さんのそれはおんなじで、特撮を好きな自分のままで誰かに愛されるわけがないと思いこんでる。次週が最終回、ここにきて“理解されない”という心が重くなるテーマを持ってきてどんな風に物語を結ぶのか、叶がどんな生き方を選ぶのか、期待して待ちたい。