すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

グッドワイフ 2話 感想

2話も変わらず面白い。演出の塚原あゆ子さんに外れなしなのか。ストーリーの面白さは脚本ありきとしても演出もかなり重要だということを今期何本か重なるリーガルドラマを観ていて感じる。何をどう見せるかって大事だ。

今回の横軸の裁判パートは老いに対しての切ないエピソードを二転三転の展開で飽きさせることなく見せて、尚且つ最後に爪橋功が階段を軽やかに登っていく姿で締めるところが最高過ぎた。そして縦軸の蓮見壮一郎(唐沢寿明)パートも真実はどうか、壮一郎はどんな人物なのか興味が尽きない。蓮見杏子(常盤貴子)も真摯で現実的でとても魅力的な主人公だ。エンターテイメント性溢れて文字通り毎週ドキドキワクワクしながら楽しめるリーガルドラマだ。来週のエピソードも楽しみだ。

フルーツ宅配便 2話 感想

2話はモモ(成海璃子)とスイカ(うらじぬの)の物語。純粋で真面目でちょっとだけ生きるのが下手な女の子のお話だ。たった30分くらいだけれど1本の映画を観ているような感覚になった。決して他人には分からない痛みをそれぞれ持って人は生きている。分かり合うだなんてする必要なくてただその人がいることを受け入れるだけ。終盤のワンカットで撮影されたモモとスイカの事務所でのやり取りがドキュメンタリー風でありながら何ともエモくドラマチックであった。比べることの出来ない痛み、ここで働く女性達はそのことをよく知っている。画面全体からヒリヒリとした質感が漂う。それでも咲田(濱田岳)がモモの伝言をスイカに伝えたときのスイカの笑顔、ヒラヒラと振る手、自転車を漕ぐ後ろ姿、その一連に清々しい気持ちになって彼女達が愛おしくてたまらなくなる。観ていない方はぜひ観て欲しい。これはちょっと連ドラの枠を超えた滅多に観れないレベルの作品だと思います。

トクサツガガガ 1話 感想

あまり期待していなかったが、いやいや面白いじゃないかー。自分の好きなものを堂々と他人に言うことの難しさ、分かるよ分かるよとしみじみ思いながら観た人は多いんじゃないかな。カラオケのシーンでの怪人サカナクションや特撮ソングしか知らない主人公仲村叶(小芝風花)が妄想のエマージェイソンに励ましてもらいながら機転を利かせてピンチを乗り切るくだりが面白かったな。小芝風花の雰囲気が主人公のキャラクターにすごくマッチしている。脇の登場人物もキャラが立っていて今後の展開も楽しみだー。

メゾン・ド・ポリス 2話 感想

おじさま成分がやや不足気味の2話。もっともっとおじさまを活躍させてよー。今回も事件に関しては特筆すべきことはなく。1話完結でアンナチュラルみたいに毎話毎話面白いっていうのは奇跡レベルなんだなーということを今回のクールで実感中。しかし本作にはそこを補うように魅力的なおじさま達がいるのだ。おじさま達の協力を得ながら毎回捜査の締めを飾るのは西島秀俊ってことになるのかなー。それはそれで楽しみだし高畑充希との組み合わせも観ていて心地よい。お互いの不穏な過去がいつか交差するのだろうか。まあとりあえず前半は2人のバディ感とおじさま達とのチーム感が強まっていく感じを楽しみたい。余談だが「24japan」のジャックバウアー西島秀俊しかあり得ないですよね。配役の発表を楽しみにしつつ、そんなジャックバウアー寄りの西島秀俊が後半に待っているのを期待しつつ、今はアイロンをかけたりデザートを作ったりおじさま達にこき使われたりするほっこり西島秀俊をもっとたくさん見せて下さい。

 

スキャンダル専門弁護士QUEEN 2話 感想

この感じに慣れたのか1話よりもしっくり観れたかな。相変わらず分かりづらいけれど氷見江(竹内結子)が裏で色々采配してますってのは前回よりはちゃんと見えたし。基本は1話完結ながら主要人物それぞれにがっつり過去がありそうな気配だ。しかしそんなに興味は惹かれない。スタイリッシュな映像なのになぜか漫然と流れていってしまう不思議。面白くないわけじゃないけど面白いわけでもない。

という文句みたいな文章ばっかり浮かんでしまうので感想は今回でおしまいにしようかな。視聴は続けてみます。

朝ドラまんぷくと大河いだてん 感想

まんぷくは折り返しを過ぎたのだけれど、一向に面白くならない。俳優のお芝居には見応えがある時もあるけれど安藤サクラ長谷川博己だよ?無駄遣いにも程があるだろう感が凄い。

っていうマイナスな感想しかないのでずっと感想を書くのを避けていたのだけれど、もう面白くなる気配すらしないのでついつい書いてしまったよ。安心安全なストーリー構成、特筆すべき魅力もなくただただ涙を流してばかりの主人公、一体どうしてこんなことになってしまったのだろうか。朝ドラみたいに長丁場の作品は登場人物が一人一人生きてる感じがしないと本当に面白くないと思う。これから劇的に変わるなんてことはないだろうから、こんな感じのままインスタントラーメンを開発する夫を陰ながら支える妻ということで終わるんだろうな。はっきり言って福子って福子じゃなくてもいいよね、その時代の女性であれば誰でもいいよねというほどに没個性。

一方大河、楽しみにしていたいだてん。これはもう最高に面白い!!1話目から一人一人がちゃんと生きてる。この違いは何なんだろうな、なんでまんぷくの登場人物にはそんな風に感じることが出来ないのだろう。物語っていうのは奥深いものだな。いだてんは『スポーツ』って何なのかってことを通して『平和』って何なの?とか『オリンピック』って何のために開催するの?とか、そんな一般的に普及しまくってほとんどの人達が深く考えることのない概念について改めて考えさせてくれるような大河にふさわしい大河になるんじゃないだろうか。視聴率は振るわないようだけれど、きっと記録じゃなくて記憶に残る大作の予感がします。1年間楽しみだ。

3年A組ー今から皆さんは、人質ですー 2話 感想

ちょっと拍子抜けの2話。菅田将暉は相変わらず良いのだけれどね、アクションもキレキレで見ていて惚れ惚れするし。しかし展開がどうにもよく分からない。茅野さくら(永野芽郁)の佇まいも柊一颯(菅田将暉)の熱い言葉も何もかも嘘くさいのだ。嘘くさく見えちゃってるのか、嘘くさく見えるように意図しているのかがよく分からないのである。なので観ているとどんどん気持ち悪い。これからも生徒を1人ずつピックアップして熱い言葉を投げかけるというようなことを繰り返すドラマなのだろうかと一瞬勘ぐったが、たぶん違うだろう。そんな画一的なストーリーでは伝わるものも伝わらない。きっとSNSで外部を巻き込みながら二転三転、視聴者の想像を超えた物語が展開されるだろう。何しろあれだけの役者さんを揃えているのである。次週に期待したい。