すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

きのう何食べた? 3話 感想

ゲイと犯罪者を同列に並べたり、どんな女なら大丈夫なんだ?と無邪気に聞いたり、ズレまくっているシロさん(西島秀俊)の母と父。それでもシロさんを大切に思っている気持ちも分かるからシロさんは余計に複雑だろう。正しく理解されないことのしんどさって本当に疲れるし消耗するし、それがましてや家族だし。更にシロさん父に食道ガンが見つかるという。ケンジ(内野聖陽)はそんなシロさんを見て力になりたいと思いつつ、何も話してくれないシロさんにはがゆい思いだ。

「ふだんそっけなくてもさ 大事な話はしてくれるんでしょ? そっちのほうがいいじゃない。」

そんな風に思うケンジの心情が切実で、でも決して無理強いもしないような本当に繊細な関係性の中で少しずつ家族になっていくしかないような、結婚って制度のおかげで否が応でも家族になるってことの利便性はあって異性同士なら普通にその制度を活用できるのに、同性同士でそれが出来ないやるせなさとかもどかしさとかなんだか勝手にいっぱい考えてしまった。そのケンジの一言で。だからシロさんがケンジに勇気出して「話聞いて欲しい。聞いてくれるだけでいいから」って言ったことが、それを聞いたケンジが嬉しくて涙ぐむ姿が、本当に本当に嬉しくてたまらない。

そしてそんな本筋の合間にシロさん、ひょんなことからゲイの小日向さん(山本耕史)に出会う。ラインのふるふるは反則でしょ、笑いが止まらない。ジルベール似の美少年と小日向さんの回想シーンも然りで、山本耕史が面白過ぎる。次の登場も楽しみです。

今回の料理はコールスローと鶏肉のトマト煮。トマト煮はチーズを入れるとコクが出てまろやかになるのか〜。今回も美味しそうでした。次回はどんな料理が出てくるのかな。

インハンド 2話 感想

スーパースプレッダーなる存在について描いた2話。ライトに演出されてはいるがなかなか酷なお話だった。感染源の菌を保持しながら何らかの理由で自身は発病せず、ひたすらに菌を振りまいてしまう特異体質。渉(込江大牙)は何も知らないまま両親や関わった人達の感染源となり、両親含めその人達は次々に亡くなってしまう。何も悪くないのに自身が原因で家族を亡くし、テレビを付けるとまるで自分が生物兵器であるかのように言われている。これはきつ過ぎる。まだ10歳にも満たない渉にもう少しで絶望しかない未来を渡してしまうところだったのを救ったのは紐倉(山下智久)の言葉だ。

「お前は兵器なんかじゃない 僕たちの救世主だ」

生物学者らしい視点で毎回発せられる紐倉の言葉の数々は、客観的で論理的でありながらなぜだかとても温かい。紐倉の義手の謎や高家(濱田岳)と牧野(菜々緒)とのコンビネーション、そして毎回のエピソードとこれからも盛りだくさんで毎週楽しみになりそうです。

わたし、定時で帰ります。 1話 感想

全く期待していなかったが予想に反し面白い。タイトルに名前負けせず物語もちゃんと練られている。主人公の目を通して、良い悪いではなく働くということの様々な価値観を映し出すドラマになるのだろう。

1話でメインとなったのはシシド・カフカ演じる三谷佳菜子。この三谷のキャラクターが過去の自分自身と重なり過ぎて観ていてしんどっってなってしまったよ。要領悪いから質より量で勝負とかさ、分かるよ分かり過ぎてつらいよ。この三谷をもっと滑稽に見せることも出来ただろうが、そうはしなかったところになんか救われたな。しかし対する新人に対してはちょっとやり過ぎな気もする。パスワードを勝手に変更して謝罪するまで教えないなんて、いくらなんでも常軌を逸してるでしょ。古い価値観も現代の価値観も等しく客観的に描いて欲しいとは思いました。

この先ストーリーがどう転んでいくのか全く読めず、登場人物もバラエティに富んでいるので妙に視聴意欲がそそられる本作。どうか突然勧善懲悪な展開になったりせず、色んな価値観を提示して色んな世代の人達に考えるきっかけをくれるような物語になって欲しい。次回も楽しみにしています。

パーフェクトワールド 1話 感想

本筋とは関係ないが、菅田将暉と米津玄師の無双感たるや。この主題歌だけで何となく毎週観ることを決定してしまうような、そんな存在感だ。

本筋も、期待通りとまではいかないが十分に面白かった。少なくとも綺麗事や美談だけにはいたしませんという作り手の気概は感じました。 主演が松坂桃李だしね。2人の恋の行く末を毎週ハラハラドキドキしながら見守っていきたいです。登場人物が多くてちょっとドロドロしそうなのもいいし、いい意味で重過ぎず軽過ぎず毎週楽しみに観られるドラマになりそうだ。

1話で描かれたのは“優しさ”や“同情”がどれほどに障がいを持つ当事者を傷付けているかということ、そして健常者が障がい者にフラットな目線を持つことがいかに難しいかということだ。心のバリアフリーというやつだ。この先樹(松坂桃李)とつぐみ(山本美月)が深く関わる中で、周囲も巻き込んで、どんな風にみんなの心が変化していくのかな。次回も楽しみです。

東京独身男子 1話 感想

この面倒くさくて腹立たしい勘違い野郎達が一筋縄ではいかない現実に右往左往するって物語なんだろうから、初回はこのくらい視聴者を苛立たせて大成功だろう。どいつもこいつも最低で到底共感なんて出来そうにないが、きっと最終回を観る頃にはそんな印象も変わっていると信じて視聴しますよ。

名前が売れるにつれて、それに反比例するように出演する作品の質が下がっている気がしてならない高橋一生。もうこの際早くブームはなかったことになるくらい落ち着いて欲しい。視聴率を取れるという安易な理由で起用する制作関係者がいなくなって、この役を高橋一生に演じてもらいたいと心から思う人達と作品を作って欲しい。1ファンからの切なる願いだ。良い作品もあるがブレイク後はファンとしては本当に見てらんないのばっかりで正直辟易としてしまう。ああでもブレイクがなければ堂々と主役を務めることもなかったのか。きっと今の時期は未来の高橋一生のために必要な時期なんだよな。ファンとしてはもどかしくてたまらないが、応援し続けることがきっと大切なんだよな。

ドラマとは全く関係ないただのボヤキだ。でもボヤキたくなるくらい本作は不安しかない。だって正直1ミリも面白くないんだもん。次回、こんな感想書いてすみませんでした!!って頭下げたくなるくらい面白くなることを期待しています。何卒よろしくお願いいたします。

きのう何食べた? 2話 感想

ケンジ(内野聖陽)の嫉妬エピソードの裏でひっそりとでもしっかりと同性愛者の苦悩が描かれる2話。

「もしあのまま仁美とつきあい続けてたら…。俺結婚とかしてたかもしれない。子どもだってできてたかもしれない。でもゲイであることはやめられないから奥さんと子ども裏切って彼氏作ってそれでも家族も捨てられないから結局彼氏のことも傷つける。そういうの続けてたと思う。ゾッとするよ。」

シロさん(西島秀俊)のゾッとするよの言葉の重み。その道を選ばなくて良かったな。ケンジと出会えて良かったな。心から思う。

もひとつ佳代子さん(田中美佐子)一家とシロさんの出会いエピソード。スイカを前に立ちすくむ2人からの、シロさんの即答からの、佳代子さんちでのシロさんの裏目裏目。思わぬ形でカミングアウトすることになったシロさんとあっけらかんと受け入れる佳代子さん一家。実写で観るとよりコミカルで思わず笑ってしまう。演じる俳優さん達の間が上手いんだろうな。

そして私の1番のハイライトは、期せずしてシロさんが佳代子さん一家にゲイを打ち明けたことにふいに気付いたケンジの幸せそうな笑顔だ。こんな表情見たら誰だって幸せな気持ちになってしまうよ。

今回登場した料理は薬味たっぷりそうめんと苺ジャム。ジャムはなかなか作る機会がないが、そうめんは原作を読んだ瞬間から何度も鬼リピートしている。原作を2巻までしか読んでいないのでそろそろ未知の領域だ。簡単で美味しい料理がこの先もたくさん出てくると思うとストーリーともども楽しみで仕方がない。次回も待ち遠しいな。

インハンド 1話 感想

なかなか面白そうではないか。主要3人のキャラクターがそれぞれしっかり立っていて魅力的だし、エピソードもバリエーション豊かに展開しそうで期待大だ。何より主役の山Pが良い。「ラジエーションハウス」の主人公も同じようなちょっと変わった天才肌の専門家キャラだと思うが初回からキャラがぶれぶれで魅力が伝わりきれていない。山P演じる紐倉哲は1話でちゃんとインパクトを残し、この紐倉のキャラだけで続きを観たくなるくらいだ。この違いは脚本なのか演出なのか。きっとドラマ化されるくらいだから原作はどっちも面白い魅力的な主人公だろうしな。

そしてあの広大なお屋敷というか室内ジャングルみたいなところに次々に出てくる動物達も楽しみの一つになりそうだ。誰が思い付いたのか原作にそのままあるのかは分からないが菜々緒とヘビの親和性がすごいよ。あんなに首にヘビを巻いてさまになる人なかなかいないよ。

次回はどんなエピソードなのかな。楽しみ。