すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

僕らは奇跡でできている 6話 感想

今回は育実(榮倉奈々)回だったな。

「愛されたい。」思わず口から出た一言がきっかけで、育実の中にある頑丈な蓋が少しずつ少しずつ開いていく。

「おじいちゃん言ってたよね。光の中に他の人が入ること。それもまたいいんじゃないのかって。あれ思ってたより大丈夫そうだよ。」

案外こんなもんなんだろう。勇気を出して一歩踏み出す。そこまでが本当に大変でしんどくて面倒くさい。だから人はどんなに辛くても現状維持を選ぶ。今が最良だと思い込んで。本当の願いには気付かないふりをして。

「相河さんの言うとおりです。私は…。ウサギです。自分はすごいって証明したいんですよ。ほんとは自信がないから。」

素直な育実の気持ちが切実に胸に響く。

道のあっち側とこっち側に架けた橋をついに1匹のリスが渡る。一輝と育実の目の前で。育実の涙が愛おしい。一輝は自然に喜びを育実と共有する。

良いドラマだ。少しずつ一輝と周囲の人達との関係が深まっていく。毎週ちょっとずつのその変化をずっと見ていたいような気もするけれど、20年前とか山田さんとかタコが嫌だとか一輝の過去には不穏な何かがありそうで、そういうわけにもいかなそうだ。