すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

中学聖日記 6話 感想

3年経ってそれぞれに少しずつ気持ちが変化した登場人物達。

聖(有村架純)と晶(岡田健史)はそう簡単には再会しない。いるのかいらないのかよく分からない新たな登場人物や展開が、この先も暗雲だらけだと伝えてくれているようだ。もう少しシンプルに聖と晶の行く末を見届けたいのだけれど、それだとドラマにならないからごちゃごちゃするのは仕方がないのかな。

むせかえるような緑、田園、真っ直ぐな一本道、青空に佇む校舎、プールの水しぶき、こじんまりとした聖のアパートの部屋…。聖と晶がいるその田舎の風景が美しくて瑞々しくて切なくてどこかファンタジックだったのに対して、2018年にいる場所も同じくらいの田舎のはずなんだろうけれど、なんというかものすごくただの田舎だ。甘いファンタジーの世界は終わりで、これから始まるのはもっと現実的な世界ってことなんだろうか。

地に足をつけて生きていきたいと晶に背を向けた聖がどうなっていくのか、18歳になりどこか投げやりに見える晶がどう変わっていくのか、人が人を好きになることの愚かさやどうしようもなさを最後まで突き詰めて描いて欲しい。来週も楽しみだ。