すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

天国と地獄〜サイコな2人〜 1話 感想

f:id:nao0911s:20210118015420j:image

序盤から、

マスクしたり、

マスクしなかったり、

違う意味で視聴者を翻弄する本作。

 

ちょっとスーパーに買い物に行くだけでも、マスク忘れてることに気付いたら買い物しないでトンボ帰りするくらいに、マスクしないなんてあり得ない日常を過ごしてる身にとっては違和感だらけの世界観。

 

こんな中途半端に扱うならコロナのないパラレルワールドでドラマを展開させてくれたほうがよっぽど集中して観れますやん。

 

と、前半はそっちが気になってなかなか気持ちが入らなかったよっ。

 

作り手の都合もわんさかあるだろうが、コロナをあったことにするなら、もうちょっと視聴者のリアルに寄り添ってくれい。

 

と、コロナ描写の愚痴を吐かせて頂いたところで。

 

1話を観て今後どうなるか気になりそうだなと思ったポイントが2つ。

 

 ①大袈裟なくらいに強調された男社会である捜査一課。

 

とにかく男性優位の社会であるということを、これでもかと強調する捜査一課の場面が繰り返される。

課内には彩子(綾瀬はるか)以外には女性は全く見当たらず、河原(北村一輝)の一発アウトなセクハラもここでは全く問題にならないし、彩子の成果は全て河原に持っていかれるが、そうなるのは河原のせいだけではなく決定権を持つ管理官の五十嵐(野間口徹)の采配でもあって、ここで彩子が活躍するのはかなり難しいという雰囲気を与えている。

なぜ彩子がここまで鼻息荒く空回りしながらも頑張らなければいけないのかを、この捜査一課の一連の描写で嫌というほど思い知らされてうんざりもするわけだが、

なぜかサービスショットですとでも言うように彩子のバックショットをお尻を強調して見せたりもして、作り手の意図がよく分からない。

しかし、たぶんここまで意図的に男性優位社会を描くということには確実に狙いがあるわけで、入れ替わった後の展開にも関わってくるのだろう。

  

 

②意味ありげな冒頭のアニメシーンと高橋一生が纏う空気感。

 

冒頭の唐突なアニメシーンと流れる高橋一生のナレーション。

ここだけで「ん?」ってなった人たくさんいると思うが、

そこからストーリーが進むにつれて、陽斗(高橋一生)の怪しげな目や雰囲気の裏で常に纏わりついている空気みたいなものに違和感を感じて

「あれ?これ高橋一生サイコパスな殺人鬼じゃないよねたぶん」

ってなったよね。

入れ替わった後のお芝居もさすがだったけど、そんなに出番の多くない中で陽斗に対する”サイコパスな殺人鬼”という触れ込みに違和感を植え付ける高橋一生すごいな。

 

 

雑な場面も多かったように感じる1話だが、これからの展開が楽しみ過ぎる。

毎週日曜日が待ち遠しくなるなー。