ビールを飲みながら

主に連ドラのこと、あと日々のこと、大好きなビールをお供に。

セミオトコ 1話 感想

あらゆる意味でファンタジーな世界を通して、孤独に生きる全ての人達を救済せんとする岡田惠和らしい優しいドラマになるんだろうなの1話。なにせ主役がセミだから、一切の打算も計算も考えずに純粋に観られるのもいいなあ。

舞台となるうつせみ荘に住むのは、みんなどこか孤独で、優しくて、そして傷付いた人達だ。セミオトコ(山田涼介)がその生涯を捧げると決めた由香(木南晴夏)は小さな頃から親にも友達にも誰にも必要とされず愛されずに生きてきた孤独の筆頭格みたいな人物だ。自分がいるのかいないのかまるで分からないままに生きてきた由香の声は驚くほどに小さい。でも由香は誰よりも優しくて、本当はとてもユーモアに溢れた女性なんだっていうことが同じ職場の桜木翔子(佐藤仁美)やうつせみ荘の住人や何よりセミオトコとのやり取りによって少しずつ分かるのだ。でもまだ1話。きっとこれからどんどん由香の魅力が花開いていくのだと思うと楽しみ過ぎる。由香以外にも、何か悲しい出来事があったであろう山崎静代やついいちろうの岩本夫婦や、誰とも関わらないで生きていくことを決意していそうな小川邦夫(北村有起哉)や、寄り添うように暮らしている大家姉妹(壇ふみ阿川佐和子)や、手縫いにこだわりを持つ熊田(今田美桜)や、由香が働く工場の人達や、ヤンキー姿が妙に似合って笑ってしまう三宅健演じる由香の兄、父母(高杉亘、田中美奈子)などなど、セミオトコの出現によってこの個性的な面々にどんな作用があるのか、とても楽しみです。

「生きてていいんだよって言って…

そっと抱き締めてください。」

由香が1番最初にセミオトコにしたお願いは、観ているこちらが思わず泣いてしまうくらいに悲しくて切実なお願いだった。

ここから始まる7日間の物語を大切に観たいと思う。