すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

凪のお暇 1話 感想

ずっしりと始まった1話。しんどさ100パーセントのオープニングから凪(黒木華)が全部捨てて自転車で駆け抜けるシーンに少しの爽快感を与えてからの、それじゃあドラマにはなりませんよと。そんなに簡単に人間変わらないですよと。そういうのをどんどん観せられてどんどんしんどさが増す中に、お釣り漁りババア(三田佳子)の部屋の中とか、八百屋さんで凪が勇気を出して言った一言の顛末とか、怪訝な顔で凪を見ていた小学生の真意とか、そんな小さくてシンプルで何だか泣けちゃうエピソードを散りばめて、もう何が何でも凪を応援せねばいかん!と誰もが思ってしまうような素敵な作りになっておりました。黒木華にしか出せないような絶妙な佇まいの凪だなあ。

そして書かずにはいられない高橋一生の我聞慎二。無表情に僅かに加えるエッセンスで視聴者に慎二の複雑さを伝えてしまったり、上ずった声寸前の高さの声色を使うことで常に慎二が無意識の緊張状態にあるんだってことを表していたり、高橋一生やっぱりすごいな。この慎二と、凪と、あと気だるさと緩さがパーフェクトなゴン(中村倫也)がこれから紡ぐ物語が楽しみで仕方ない。来週も楽しみだ。