MIU404 1話 感想
長い自粛期間を経てやっと始まったMIU404と同時に私の長いサボり期間も終わりを告げ、ブログを書きたい気持ちになりまして。
とは言っても、このドラマが期待通りにハチャメチャ面白かったからブログを書きたくなったわけではなく、むしろ逆。
世間的な評価は概ね良好な本作だが、同じ塚原演出では直近の「グランメゾン東京」や2018年の「中学聖日記」のほうがよほど面白いと感じたのは私だけなのか。期待してただけにかなりがっかりな1話である。
塚原演出+野木脚本といえば大旋風を巻き起こした「アンナチュラル」であり、本作はそのときと同じ布陣で制作されているとのこと。
計算され尽くした脚本、的確な演出、人気のあるキャスト…のはずなんだけど、いまいち乗れない不思議。なんでだろ、と考えるに理由は2つ。
ひとつは作り込み感がどうにも透けて見える脚本、もうひとつは星野源のお芝居。
この時代ならではの全方位に配慮した誰も傷付けない脚本作りと、全方位に配慮した誰も傷付けない星野源の組み合わせの、どうにも言葉に出来ない嘘臭さと、星野源のお芝居そのものに対する違和感。ほとんど無表情で、びっくりしたときは“びっくりした”顔、イライラしたときは“イライラした”顔で、きっとこの先も、嬉しいときには“嬉しい”顔をしたり、悲しいときには“悲しい”顔をするんだろうなっていう、違和感。人間の表情ってそんなに単純じゃないよねっていう違和感。
この2つが観ている間中、ずーっと引っかかるんだよな。星野源好きなんだけど、どうもお芝居にはいつも違和感を感じてしまいます。
とはいえ、話運びはさすがの一言。面白いなあって素直に思う。きっと「アンナチュラル」みたいに、色んな角度から切り込んだストーリーを、各回魅せてくれるんだろうな。
ということで、微妙な感情を持ちつつ、次回を楽しみにしています。