すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

「グランメゾン東京」が面白い。

今期のドラマで次回を1番楽しみにしているドラマ、それは「グランメゾン東京」だ。いい具合に力の抜けた木村拓哉とその周囲を固める盤石で調和のとれたキャスト、はっきりした王道ストーリーながら毎回続きが気になる展開に持っていく脚本、その全てをまとめあげ魅力を存分に引き出す演出、どれをとっても最高なのだ。そして何よりドラマとしての質量みたいなものが重すぎず軽すぎずでストレスフリーなのが良いんだけれど、この感覚は伝わるだろうか。例えば「ドクターX」系は浮世離れし過ぎていて物語に入り込めずにスーっと引いていくような感覚で観てしまうし、人生に立ち止まった系のヒューマンなドラマはどんなに面白くても観た後にどっと疲れてしまうし、事件解決ミステリー系のドラマは事件自体に面白みがないと後味が中途半端なんだけれどミステリー物のトリックが飽和状態で見慣れた展開かあまりにトリッキーな展開でストーリーか雑になるとかが多いし、恋愛系はあまりに遠い距離感でしか観ることが出来なくてキュンキュンどころか逆にむなしくなっちゃうしで、どんな方向からもストレスが襲ってくるのである。そのストレスを凌駕するほど面白いドラマはその分どっぷりハマったりするのだが。

そんな中で「グランメゾン東京」は、王道ながらもワクワクがあり、登場人物がとにかく前を向いていて、しかしポジティブ過ぎるわけでもなくて適度に闇もあり、ミステリー要素を前面に出さずさりげなくしかしストーリーの重要な位置に配置し、悪役が気持ち良いほどに悪役なくせにやり過ぎ感はなく、それぞれの得意な能力を活かして何かを成し遂げていくというRPG的パーティー感ががんがんカタルシスを高めていって、その上大人の恋愛模様も程よく匂わせて、もうあらゆる意味でストレスフリー、つまり絶妙。来週を観るのが楽しみ!!って毎回思わずにはいられない良作なのである。ドラマを観る楽しみはこれだよ醍醐味はこれだよって久々思い出したドラマだよ。でもきっとこんなにワクワクするのは主役がキムタクだからなんだよな。キムタクの存在がワクワクを何倍にも押し上げているんだよな。スーパースターっていうのはそういう力がある存在なんだなあって、改めて思う。キムタクすごい。

これからも毎週日曜日の21時が楽しみでたまらない。