すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

知らなくていいコト 3話 感想

段々と面白いじゃないかー。ただしストーリーというより面白さは主人公真壁ケイト(吉高由里子)を取り巻く男性キャラのバラエティの豊かさにある。今のところいいとこ総取りの尾高(柄本佑)を筆頭に、クズオブクズの元カレ野中(重岡大毅)、コメディ担当の黒川(山内圭哉)、酸いも甘いも噛み分けたようなヒゲがずるい格好良すぎな岩谷編集長(佐々木蔵之介)、ただの殺人犯で終わるはずない乃十阿徹(小林薫)、加えていつもケイトにネタを取られる小野寺(今井隆文)や毎クール必ず見かける密かにバイプレイヤーな渋谷謙人演じるカメラマン市川らイースト編集部の面々も含めて、とにかく観ていて飽きないのである。毎回のゲストも豪華で、エピソード自体は毎度肩透かしをくらうような内容でありつつもなぜか面白いのだ。結婚するつもりでいた野中がクズであることが分かり、つまらない男だと自分からフッた尾高が実は超絶いい男だったことが分かって後悔しまくるケイトのゲス具合もリアルでいい。人間綺麗事では生きられないのだ。

3話ラストで乃十阿と対峙したケイト。この先の展開が楽しみです!!

ジョナサン・レビン「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」

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2019年 出演:シャーリーズ・セロンセス・ローゲン

才色兼備の国務長官とうだつのあがらないジャーナリストとの恋愛をシニカルに描いたラブコメディ。(映画.com)

 2020年の初めに観た映画はこれ、ロング・ショット。ラブコメっていうかド直球の下ネタ満載だよ!しかし下品にならないのはシャーリーズ・セロンの凛とした佇まいのなせる技でしょうか。ついこの間「タリーと私の秘密の時間」っていう2018年の映画も観たんだけれど、そこで産後のボテボテっとした疲れた主婦を見事なまでに体現していたシャーリーズ・セロンは無かったかのように今作では見事な美貌とボディに戻っておりました。すげー。

そんな容姿端麗頭脳明晰な国務長官シャーリーズ・セロンと恋に落ちるのはどこをどう切り取ってもただのおじさんにしか見えない頑固な無職のジャーナリスト、セス・ローゲン。このセス・ローゲンね、映画の始めっから終わりまでずーっと変わらずただのおじさんなんだよ。格好良く見える瞬間とか渋く見える瞬間とか頼もしく見える瞬間なんて1個もない。格好良いのはひたすらシャーリーズ・セロンで、仕事とプライベートの狭間で悩んだり、理想と現実の間で苦しんだりしてるのも全部シャーリーズ・セロン。そんで正義や理想を押し付けたり、そんなに待てないよーとワガママ言ったりしてるのがセス・ローゲン。だからこの映画は従来の価値観をくるっとひっくり返した男女逆転のラブストーリーなんである。

そんな2人のラブストーリーはまあまあ良くある展開ながらも、ところどころ考えさせられるような台詞もあり、あり得ない下ネタを挟み、最後にはその下ネタが最高のラストを生み出すという作りになっております。実際にはそうはいかないだろうが、こんな世の中になったらいいなあとほのぼの思う展開だったなあ。学生時代に聴きまくっていたBoyz Ⅱ Menが序盤に登場したのも胸熱だし、何より今この価値観をさらりと提示した本作に爽やかな気持ちになりました。面白かった!!

知らなくていいコト 1話 感想

秋吉久美子が「あなたのお父さんはキアヌ・リーブス」って言うならそうなのかーとなんとなく納得してしまう絶妙なキャスティングですっかり騙されちゃったよ。何このしんどそうな展開。もう少しライトな作品だと思って油断しておりました。“殺人犯の子供”っていうのはあまりにヘビーじゃないですか。この先真相が明らかになっていくんだろうけれど、とりあえずパンチの効いた1話でした。

しかしね、週刊誌記者の真壁ケイト(吉高由里子)が父親は殺人犯なのかって謎に迫りながら1話完結のエピソードを盛り込んでいくって流れのドラマだと思うんだけれども、その1話完結エピソード部分がねー。いまいち。死んだように生きてきた倍賞美津子が手に入れた生きる活力は例え詐欺だったとしても色褪せたりしないんだっていうオチは好きなんだけれども、見せ方が雑よな。

また来週に期待。

2020年楽しみな冬ドラマ

気付けばもう冬クールのドラマが始まるよ!個人的に楽しみなドラマをピックアップしました。

 

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日テレ水22「知らなくていいコト」1/8スタート

主演:吉高由里子

脚本:大石静

週刊誌記者が自分の出生にスキャンダラスな秘密があるのを知って…。

吉高由里子の前出演作TBSの「わたし、定時で帰ります。」がとても良かったので、俄然期待が高まりますが今回は日テレ。日テレの吉高由里子は微妙なことが多いけれど、脚本が大石静なので期待します!

 

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テレ東水24:12「僕はどこから」1/8スタート

主演:中島裕翔

脚本:髙橋泉

文章を書き写すことで他人の思考をコピー出来る特殊能力を持つ小説家志望の主人公と同級生のエリートヤクザが出会い始まる青春異能クライムサスペンス。

青春異能クライムサスペンスってなんだろう?って疑問は置いておいて、ひたすらどんな話なんだろうって気になります。

 

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テレ朝木21「ケイジとケンジ」1/16スタート

主演:桐谷健太東出昌大

脚本:福田靖

熱血刑事とエリート検事のバディドラマ。

脚本の福田靖は当たり外れが大きいけれど、桐谷健太東出昌大バディ物っていうだけで充分です。絶対に観ます。

 

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TBS金22「病室で念仏を唱えないでください」1/17スタート

主演:伊藤英明

脚本:吉澤智子

僧侶にして救命救急医が主人公の異色の医療ヒューマンドラマ。

伊藤英明というキャスティングでまず気になるし、設定も気になるし、TBSだし吉澤智子だし、これは面白いんじゃないかと期待しています。

 

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テレ東金24:12「コタキ兄弟と四苦八苦」1/10スタート

主演:古舘寛治滝藤賢一

脚本:野木亜紀子

無職の残念な兄弟がひょんなことから始める「レンタルおやじ」で兄弟と依頼人との四苦八苦を描く人間賛歌コメディ。

待望の野木亜紀子オリジナル脚本でこの枠なんて面白いに決まっている。演出は山下敦弘。今期1番楽しみなドラマです。

 

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テレ土22「トップナイフ」1/11スタート

主演:天海祐希

脚本:林宏司

天才の中の天才が集まる「脳外科医」たちを追った医療ドラマ。

天海祐希林宏司+医療ドラマなんて面白い予感しかない。

 

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NHK土23:30「伝説のお母さん」2/1スタート

RPGの世界を舞台に、そこで生きる伝説の魔法使いがお母さんとなり育児に冒険に奮闘する物語。

主演:前田敦子

脚本:玉田真也、大池容子

攻めた枠として定着しつつある「よるドラ」ならではのドラマになりそう。設定はバカバカしくもワンオペ育児や待機児童など扱う内容はリアルで、ちょっと面白いんじゃないかと期待しています。

 

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TBS日21「テセウスの船」1/19スタート

主演:竹内涼真

脚本:高橋麻紀

死刑囚の父を持つ息子が、30年前にタイムスリップして事件の真相を辿っていくSFミステリー。

最近ずっと日21が面白いので、否が応でも今回も期待してしまいます。キャストは男性陣より榮倉奈々上野樹里など女性陣が魅力的。面白いといいなー。

 

以上です。ピックアップした以外の作品にも予想外に面白いドラマがあればいいなと期待して初回はほとんど観る予定。冬クール楽しみです。

映像研には手を出すな! 1話

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NHK総合で1/5(日)深夜24:10から放送開始されたアニメ「映像研には手を出すな!」

前情報を何も知らずに観たんだけれど、面白い!あまりアニメは観ない私が以前どハマりした「四畳半神話大系」の湯浅政明が監督じゃないかー。期待が高まるよ。きっと原作もすごく面白いんだろうけれど、湯浅作品のあのなんだかグニャグニャした絵と構図の不思議で魅力的な世界でこの物語を味わえることが楽しみで仕方ない。

主人公は女子高生3人組。アニメと想像が大好きな浅草みどり、お金が大好きな金森さやか、カリスマ読者モデルの水崎ツバメの3人がアニメを作るって話なんだけど、とにかくそれぞれに個性的なキャラクターが良くて、みどりを演じる伊藤沙莉の声も良くて、1話後半の想像の翼を広げたアニメーションシーンも良くて、全編に渡って画面に溢れ続ける“アニメが好き”のエモーショナルさも良くて、まとめると全部好きです。

毎週楽しみにしています!!

2020年

明けましておめでとうございます。去年読んで下さった皆様ありがとうございました!今年もよろしくお願いします!

ぼんやり過ごしていたらあっという間に年が明けました。秋のドラマの感想も、2019年のドラマの総括も、2019年観た映画50本のレビューも、中途半端な下書きのまま寂しそうに佇んでおります。もう少し待っててね下書き達、ぼんやりしてないで新年から心機一転シャッキリしていきますよ。

2020年も、連ドラに映画に、どっぷりハマっていきたいと思います!!

 

海外のテレビを買って日本の細やかさに改めて気付く。

今まで家に1台のテレビを夜私が独占状態でね、優しい夫はいいよいいよなんて言ってくれてiPadで動画見たりTver見たりしてくれてたんだけど、申し訳ない、いやでも夫とは好みが違うから観たい番組が違うしなあ、なんて日々葛藤しつつも夫に甘えていたわけです。

そんな日々に終止符を打つべく、もう1台テレビを買おうということに相成りまして。2台目のテレビなんて贅沢過ぎるような気もしてなるべく安いテレビ買おうとね、調べたら「ハイセンス」っていう中国のメーカーのテレビを見つけたんです。家電には疎いもんで、全く知らないメーカーだったけれどネットで色々調べて、安いテレビの中ではまあまあの品質ってことで、昨年モデルの50インチ4Kチューナー内蔵(下位モデルではない)をおよそ7万円で購入しました。

正直画像の良し悪しは良く分からない。特に画像が粗いだとか色味が薄いだとかも思わない。音質もテレビはこんなもんでしょと可もなく不可もない。しかしね、もう声を大にして言いたい。日本製品とは比べ物にならないよ!!

まず驚くのはイヤホン装着時のノイズ。やばいよこれ、ほぼノイズでテレビの音なんてまともに聞けないよ。そして何と言っても使いずらさ。端的に言うと大雑把。早送り出来ればいいでしょ?巻き戻し出来ればいいでしょ?ネットフリックスもYouTubeも観れるし、Wi-Fiで繋がってれば外部レコーダーの録画も観れるんだし、多少操作がもたついてもいいよね?仕方ないよね?のオンパレード。そう私は日本製品の細やかさに慣れ過ぎていたのだ。30秒送り、10秒戻し、1.3倍再生、スムーズな操作性エトセトラ。日本人の「こうなったらもっと便利」の追求が日本の家電をこんなに便利にしてくれているんだなあ。尊敬だよ。最近は日本の悪いところばっかりに目が行きがちでネガティブな感情ばかり生まれていたけれど、久々日本っていいなあと思ったよ。

なんだそんなことと言うなかれ。大雑把にしか早送りも巻き戻しも出来ないとか、いちいち最初の画面に戻らなきゃいけないことの不便さとか、もう今更そんな不便さには戻れないのである。ということで、もしテレビの購入を考えている方がいれば画質だけではなく、ぜひ操作の利便性にも注目してみて下さい。