すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

凪のお暇 5話 感想

んーちょっとモヤモヤするなあの5話。展開自体はどんどん面白い。いつも合わせ鏡のように描写される凪(黒木華)と慎二(高橋一生)がそれぞれ浮上せんとする様子を夢中で観てはいたんだけれども…。

凪って全然性格の良い人間じゃなくってむしろ方向性は違えど慎二と同等に捻くれてるし傲慢だと思うのよ。そんでその腹黒い部分も含めて凪を応援したいわけなんだけれど、元同僚とかみすず(吉田羊)のママ友とかすごい嫌な人として描かれてるけれど、本質は凪も慎二も同じはずだよね。表に出す出さないは違えど、拗らせて捻くれて自分を守るために相手を利用したり傷付けたり卑下したりしてるよね。それなのに同僚やママ友だけなぜステレオタイプに嫌な人として描写するんだろうって。そういう一見嫌な奴の内面掘り下げてくドラマじゃないのかな?って。主要メンバーは掘り下げるけれど、その他は都合良くただの嫌な奴として扱うって違くないですかって思ってしまったよな。原作もこんな感じなのかは分からないけれど、これは脚本のセンスの問題なのかなあと勝手に思っている。出来れば今後話数を重ねるうちに、同僚だけでも少し掘り下げてくれる回があればいいなと。そうじゃないと心から楽しめるドラマではなくなってしまうかもしれないなあ。

と、モヤモヤの件はこれくらいにして、書かずにいられないのは慎二の断捨離シーンだ。もう凪は手に入らないと覚悟を決めて家中の凪関連物を捨てスマホのデータを削除するわけなんだけれど、そこに出るちょっとした画面の何冊も並んだ本のタイトルが『じぶんの想いを伝える方法』とか『絶対復縁7カ条』とか『信頼しあえる恋人関係を作るために』とか、スマホのライングループのメンバーはいませんとかさ、しなびた豆苗よりはるかに威力があるやつ満載で打ちのめされました。もう凪との復縁はしなくていいからそろそろ素直になって本当の幸せを掴んで下さいと切に切に願います。

そして一方凪はみすずの生き様に感化され自分を取り戻す決意をする。ゴン(中村倫也)と行った海を目指しひたすらチャリを漕ぐ。そこに行ってゴンと決別するんだ!と意気揚々とする凪は想像とは裏腹に文字通り露頭に迷う。ケガもして、ようやく見えた灯りはスナックバブル2号店。まさかここで働くことになるとは思わなかったなあ。せっかくの断捨離が無駄になりそうだけれど、ゴンに芽生えた気持ちも含めて今後の展開がますます楽しみになりました。そして気になるのは坂本さん(市川実日子)の就職先。半グレ組織みたいな会社でどうなっちゃうんだよ。凪や慎二やゴンよりも断然気になっちゃうインパクトを放つ坂本さんから目が離せません。

次回も楽しみだ。