ビールを飲みながら

主に連ドラのこと、あと日々のこと、ビール片手に。

獣になれない私たち 7話 感想

ずーっと辛抱して観てきて良かった7話。こんなに長く停滞した晶(新垣結衣)を見てきたからこその爽快感。いや爽快感という言葉とは少し違うような気もするが他に良い言葉が思い浮かばない。とにかくやっと踏ん切りがついたのだ。京谷(田中圭)のマンションを明け渡すという何とも後ろ向きな微妙なモヤモヤな踏ん切りの付け方の後だからこそ余計に晶が気高くそして清々しい。

朱里(黒木華)は自分でも何やってんだか分からないおバカさんの境地に立ち、やっと自分の足で歩き出しそうだ。朱里と晶は同じ。そう晶に言われたことが腑に落ちたのか何なのか。朱里は晶の勤めるツクモ・クリエイト・ジャパンに履歴書を送る。何この面白い展開。

毎回毎回観てるのがしんどくてしんどくてたまらなかったけれど、人生で初めて愛されていると実感出来たのが京谷だったっていう晶の言葉で納得した。人生を捨てるのと同じくらいな京谷との別れに必要な時間を丁寧に描いた。恒星(松田龍平)との関わりで、言いたいことを言い合える恒星との関係性を土台として、呉羽(菊地凛子)や朱里や千春(田中美佐子)との関わりを通して、少しずつ晶は京谷と離れる勇気を持てたんだろう。相模湾若狭湾は似てるようで似ていない。千春と晶の決定的な違いに気付かない振りしてた晶が、千春の気持ちを代弁することによってその違いに自覚的になっていく流れが秀逸だった。そうして実際の相模湾を見ながら晶は別れを決意する。そして千春の気持ちを代弁する流れには呉羽の「人の気持ちを考えられるってすごい能力、使い方によっては武器になる」って言葉の後押しがあった。全てのことに意味があった。やっぱりすごいな野木脚本。

さっぱりした晶がどうなっていくのか、ツクモ・クリエイト・ジャパンの未来は、恒星の300万案件がどうなるのか、そして橘カイジは出てくるのか、全ての流れに意味がある野木脚本の今後が断然見逃せなくなってきたのである。