すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

フルーツ宅配便 3話 感想

緩むことなく面白い3話。見終えた翌日まで余韻が続くなあ。クオリティの高さは今期ではずば抜けているのではないだろうか。

3話はみかん(徳永えり)をクローズアップした比較的ドラマチックな回。それでも淡々とはしているけれど。風俗というだけで賃貸契約を断られるとか、あんなことされても泣き寝入りするしかないっていう事実に気付いたみかんと一緒に観ている私達も打ちのめされる。トクサツガガガ の隠れオタの話といい世の中には差別と理不尽が満ち溢れている。それでも、引っ越しがなくなったという事実に精一杯平気なふりする息子を見てたまらなく辛い気持ちになっても、みかんはフルーツ宅配便で働き続ける、息子の演技に騙されたふりして平気な顔して働き続けるんだろうな。みかんカッコいいな。

そしてマサカネ(荒川良々)もみかんと同じくらいカッコ良かったね。小卒でフィリピンで拾われてめっちゃ強いって、もうマサカネの背景想像したら恐ろし過ぎる笑。絶対にプリンは買ってきてくれないしいつも飄々としているけれど、フルーツ宅配便で働く女性達を大切に思っている。そしてそれはミスジ(松尾スズキ)も同じだ。このマサカネとミスジが何とも良いのだ。シリアスな題材でありながら絶妙のコミカルさをこの2人が加えている。そしてそれを受ける咲田(濱田岳)も絶妙で、もうレギュラーメンバー濱田岳松尾スズキ荒川良々、原扶貴子、徳永えりが素晴らし過ぎるのだ。今までドラマも映画も何となく面白いか面白くないか ってくらいでしか観ていなかったのだが、ブログで感想を書くようになって感想を書くためにそれなりに色々なところに注目して作品を観るようになると、お芝居の間の取り方の上手い下手っていうのに自ずと気付くようになって、特にコメディではそれが顕著で、それがとにかく本作の出演者みんな凄いんだよね多分。

ラストシーンではえみ(仲里依紗)が咲田が同業で働いていることに気付いて、小田(前野朋哉)を含めたこの3人の関係性がどうなっていくのかも気になります。来週もとても楽しみだ。