すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

フルーツ宅配便 2話 感想

2話はモモ(成海璃子)とスイカ(うらじぬの)の物語。純粋で真面目でちょっとだけ生きるのが下手な女の子のお話だ。たった30分くらいだけれど1本の映画を観ているような感覚になった。決して他人には分からない痛みをそれぞれ持って人は生きている。分かり合うだなんてする必要なくてただその人がいることを受け入れるだけ。終盤のワンカットで撮影されたモモとスイカの事務所でのやり取りがドキュメンタリー風でありながら何ともエモくドラマチックであった。比べることの出来ない痛み、ここで働く女性達はそのことをよく知っている。画面全体からヒリヒリとした質感が漂う。それでも咲田(濱田岳)がモモの伝言をスイカに伝えたときのスイカの笑顔、ヒラヒラと振る手、自転車を漕ぐ後ろ姿、その一連に清々しい気持ちになって彼女達が愛おしくてたまらなくなる。観ていない方はぜひ観て欲しい。これはちょっと連ドラの枠を超えた滅多に観れないレベルの作品だと思います。