ビールを飲みながら

主に連ドラのこと、あと日々のこと、ビール片手に。

僕らは奇跡でできている 9話 感想

色んな感情が渦巻く9話。ずっと小出しにしてきた樫野木(要潤)のエピソードと心情がついに爆発した。自分を守るために他人を傷付ける。やってはいけないことだけれども思わずそうしてしまう気持ちは分かるよな。樫野木と家族の間にどんな背景があったのかは分からないが「フィールドワークやってた頃のパパが1番格好良かった」の樫野木の衝撃度は伝わった。フィールドワークだったり色んなことを諦めることで家族を大切にしているつもりだったのかな。離婚の原因にもそれが関係あるのか元妻の再婚相手が夢を追う男(今無職)だという事実も受け入れられないようだ。辛そうな樫野木。辛さが限界点に達して思わず口から出た一輝(高橋一生)への辛辣過ぎる言葉。言われた一輝も言った樫野木も深く傷付いただろう。傷付いた2人がそれぞれに出す答えを待ちたい。きっとどちらも素敵な答えなんだと思う。

あともう一つ、一輝が「面白い」と名付けた育実(榮倉奈々)に対する気持ち。たぶんそれは“恋”じゃないの?と言いたくなるような気もするが、それは置いておこう。一輝が発見したこの愛おしい感情が最終回どんな風に身を結ぶのかを楽しみにしている。そのまま今の気持ちを持ち続けるのか、それとも気持ちが発展していくのか、どちらにしても一輝らしいユニークな結末になるとは思うけれど。

来週が最終回。1話から今までずっと見事な展開だった。一貫して流れる人に対する優しい肯定感みたいなものを9話で一旦容赦なくぶっ壊すような言葉を吐かせてまで最終回に伝えたい何かがあるんだろうな。

「おじいちゃん 僕が連れて帰ってもいい?」

「カメは どうしたいのかな?」

「カメに聞いてくる」

「うん」

冒頭のジョージとのエピソードがキーワードなんだろう。殻に閉じこもるように自分と自分の好きなことを大切に生きてきた一輝が大学の講師になり、色んな人達との関係の中で他人と関わる喜びを知っていった。フィールドワークみたいに色んな感情にさせてくれる育実にも出会えて、長い間不思議だった山田さんとの関係もひと段落した。そうして一輝の光を受けて周囲の人達の気持ちもレゴリスみたいに四方八方に反射していった。それはポジティブなものもあるしネガティブなものもある。自分に色んな感情があり他者にも色んな感情がある。他人の気持ちを受け止める。他人の気持ちを考える。それが一輝にとってのもう一段階で、最終回一輝はその謎を解くのだと思う。橋を渡って、渡ったその先の姿をきっと見せてくれるはずだ。来週も楽しみだ。