ビールを飲みながら

主に連ドラのこと、あと日々のこと、ビール片手に。

僕らは奇跡でできている 8話 感想

一輝(高橋一生)と山田さん(戸田恵子)にほぼほぼ費やした8話。関係性を再構築しない再構築をじっくり観せてもらった。山田さんが4歳の一輝を置いて温泉から帰れなかった気持ちが私は痛いほど分かる。というかメインで子育てした親(ほとんどがたぶん母親)なら、同じ行動は取らないけれど気持ちは分かる人が多いだろう。真面目にすればするほど、子供の将来を考えれば考えるほど追い詰められるのが子育てだ。余談だが、あなた絶対にメインで子育てしたことないよねっていう育児評論家の人達の意見がテレビで垂れ流しになって世の中の親達を苦しめちゃうの本当やめてほしい。理想論で子育て出来たらだーれも苦労しないのである。大富豪で手持ちのカードで1番強いのクイーンの状況で、2を3枚持っててジョーカーも持っててなんなら3も4枚ありますみたいな人と対等に勝負しなきゃいけないようなもんである。そもそも大富豪なんてしたくないのに。育児におけるカードは例えば“社交性”とか“辛抱強さ”とか“家族の協力”とか“子供の育てやすさ”とか色々あるだろう。だいたいの人は持ってエースを1枚とかキングを2枚とかなのである。今流行りの“自己肯定感”なんかは間違いなく2である。そんなカード持ってる人の方が少ないのに評論家の意見や育児書では自分も自己肯定感持たなきゃいけないし子供も自己肯定感持つように育てなきゃいけないしでもう大変すぎるのである。そんな中、ありのままでいいよ、そのままのあんたですごいとこ100個あるよと言ってくれる本作が私は好きだ。

余談が長すぎたが、そんな風にして居なくなって11年後に家政婦として山田さんは戻った。なぜ自分を産んだ人が家政婦と名乗ってずっと自分と暮らしているのか。その謎が解けないまま、まいっかと過ごしてきた一輝が真実を知る。2人の間にある揺るがないものを信じて真実を告げた山田さんと2人の間にある揺るがないものを信じて犬だの猫だの分類なんて重要じゃないと言う一輝。素敵な関係だと思うし家政婦でも母親でもいいというのは、血の繋がりがあってもなくても親でも親じゃなくても、愛があれば何でもいいんだと全てを包んでくれる言い方で作り手の心意気を感じた。

育実(榮倉奈々)は鳥飼(和田琢磨)にやっと本当の気持ちを言うことが出来た。やり直すのではなくしっかりとお別れをするという結末だったけれど、一歩踏み出した育実はこれまた素敵だった。

次回は一輝と育実の関係に何か変化が起こるのかな。個人的にはユーチューバー(どう見ても沼袋)が物語にどう関わってくるのかが気になります。