すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

3年A組ー今から皆さんは、人質ですー 1話 感想

菅田将暉が成立させているドラマだ。設定や細部や生徒にはやや突っ込みどころがあるが菅田将暉のお芝居で全て帳消しになる。それに加えて視聴者に伝えたいことの芯がしっかりしている感じがするので最後まで見届けたいと思った1話だ。

「いいか!聞け!! なぜ!景山澪奈は死ななければならなかったのか!これから彼女の生き様を通してお前らの考えが いかにもろく 弱いものなのか 思い知らせてやる。 そして! そして! 変わるんだ。悪意にまみれたナイフで汚れなき弱者を傷つけないように 変わるんだよ。 変わってくれ…。」

今の社会で起きていること、失敗した者や間違った者を真偽も分からないまま徹底的に責めて再起不能になるまで追い込む今の世間の風潮をクラスという小さな単位に置き換えて、景山澪奈(上白石萌歌)や柊一颯(菅田将暉)の過去を通して、まるで他人事のように面白がる外部の目を通して、本当は怖くて怖くて仕方なくて忖度しまくって空気読みまくって言いたいこと言わないままいつしか何が言いたいのかも分からなくなってしまった私達が、自分自身を見つめなおす物語にきっとなっていくんだろう。

どうしても永野芽郁が「半分、青い」の鈴愛に見えてしまうのだけれど…。きっと回を重ねるごとに生徒達のキャラクターもしっくりしてくるかな。来週も楽しみに待ちたい。