すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

僕らは奇跡でできている 4話

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こんにゃくを隅から隅まで味わい尽くす一輝(高橋一生)。本当に楽しそうだな。周囲に楽しみが伝播する。同じ日は一日だってない。そのことを知っている一輝は毎日今日の空を見上げて、今日はどんな日になるのかとワクワクして景色に目を凝らす。目を凝らすと色々な発見がある。街中のイタチ、畑のイノシシ、構内のムササビ。そこからまた新しい不思議が広がっていく。素敵な生き方だ。

しらたきのないすき焼きはすき焼きじゃないと熱く語った後に肉から食べ始める自由な一輝や自分の大切なものの優先順位をしっかり持っているあかり(トリンドル玲奈)に対比して、めちゃめちゃ不自由な育実(榮倉奈々)が際立ち過ぎているよ。

「大きくて立派な角です。ヘラジカは角が大きければ大きいほどメスにモテます。でも雄々しいのは見た目だけで、角は本当は邪魔なんです。森を走るとき角が木に引っかかりそのまま転んでしまうことも珍しくありません。場合によってはそのまま肉食動物に襲われてしまいます。」

角が邪魔で育実はどこにも身動きがとれない。

しんどい。「獣になれない私たち」もそうだけれど、少しの誇張はあるにせよ、こんな風に生きている人達が現代には沢山いるってことなんだろうか。自分含めて。気付かないだけで。

もっと楽に生きたいよーって、子供にももっと楽に生きて欲しいよーって、しんど過ぎて切実に思う。人にとって心の不自由は環境の不自由と同じくらいに大変なことなんだと今期は嫌というほど実感させられるわ。

一輝は一輝で徹底して他人を心の中に置かない。そんな姿を優しく見守りつつも山田さん(戸田恵子)と祖父(田中泯)は一生懸命一輝の中にどこかその置き場所がないかと探しているみたいだ。

何種類ものリスの橋が完成した。どの橋のどんぐりを沢山食べるのか、どんな橋が完成するのか、来週も楽しみだ。