僕らは奇跡でできている 2話
高橋一生が好きなんだけれど、なんというか相河一輝にしか見えないので高橋一生を満喫出来ない。演じているというよりは相河一輝として生きている。
一輝「でも一番仲良くなりたい人と仲良くなれたからそれでいいんです。昔はその人のことがほんとに大っ嫌いで 仲良くなろうとしても無理で とにかく嫌いで 毎日泣いてました。」
育実「毎日泣くほど嫌いって。」
一輝「今はもう大丈夫です。」
育実「良かったですね仲良くなれて。」
一輝「はい。」
育実「その人もやっぱり動物好きなんですか?」
一輝「はい。」
一輝「僕です。昔の僕は僕が大嫌いで毎日泣いてました。」
枠の中で生きられない人に待っているのは孤立だ。小さな一輝はなぜ自分が人と同じようにできないのか分からないまま必死に枠に入ろうと頑張ったんだろう。それでも「普通」にはなれなくて、自分を責めて責めて大嫌いになってしまった。
ようやくそんな自分と仲良く出来るようになった一輝は、そこから先に進むことには消極的だ。
数少ないありのままの自分を受け入れてくれる人達(祖父、山田さん、教授)がいて、それで十分で世界は閉じてしまっている。
でも今一輝は学生とのフィールドワークを楽しみ、虹一と不思議を共有し、育実(榮倉奈々)と出会う。一輝のコミュニケーションは一方通行だが、楽しさは伝播する。リスに道を跨ぐ橋を作るように、きっと一輝の楽しむ力が世界を広げる橋となる。渡るか渡らないかはリスと一輝の自由だ。渡ってくれたら「ものすごく嬉しい」のだけれど。