原田眞人「駆込み女と駆出し男」
題名とキャストのイメージだけでゴリゴリのコメディ映画だと思っていた。
こんなに奥深い映画だったとは…。
終始江戸ことば?でほとんど何言ってるか分からない。分からないにも関わらずものすごーく惹きつけられる。なんだこれ?と思っている間に物語はその台詞とともにテンポよく進む。
そり眉とお歯黒の満島ひかりが艶っぽい。
ほけーっと見惚れているうちに、切り替わってお次は戸田恵梨香だ。
こじんまりした戸田恵梨香が大好きな私にとってドンピシャな戸田恵梨香がそこにいる。
か細い体にそのいじらしさがたまらないよ。
江戸時代後期、幕府公認の縁切寺とされる東慶寺に駆け込む女達とその女達に深く関わることになる大泉洋演じる医者見習い兼戯作者希望の男の物語。
小気味良い台詞回しが大泉洋のキャラクターとマッチしてなんとも魅力的であり、女達の人生の悲喜交々に何度も胸を打ち、戸田恵梨香演じるじょごの成長に何とも言えない感動を味わう。
最後のシークエンスも最高だ。
未見の方はぜひ。