義母と娘のブルース 最終話
これからも家族は続いていく。
あえてコミカルに仕上げたラスト。
いいドラマだったなあ。
冒頭あっさり麦田(佐藤健)は振られており、焦点は再び義母と娘だ。
みゆき(上白石萌歌)の思い、それを実現するために取った行動は短絡的だが最短で目標を達成出来る効率的な方法だ。さすが亜希子さん(綾瀬はるか)の娘である。
しかし詰めは甘い。
すぐ亜希子さんに見破られる。
そうしてむかえた亜希子さんとみゆきのあの場面。
「お母さん、バカなんじゃないの?私が笑ったら自分が笑った気になるってさ、私が傷つけられたら自分のことみたいに怒るってさ、自分が欲しかったもの全部あげたいってさ、そういうの そういうのね、世間じゃ愛って言うんだよ。やりたいことやってよお母さん。お母さんがすごいねって言われたら私きっと自分がすごいねって言われたような気になると思うんだよ。まだ分かんないけどお母さんと同じ気持ちがね私の中にもちゃんとあると思うんだよ。」
亜希子さんがそうとは知らずに与え続けた愛で、みゆきはきっとこの先大切な人に愛を与えられる人になるだろう。
小さな奇跡が積み重なって様々な愛が育っていった素敵な物語でした。
終始コミカルさを忘れない作りに徹底していてへんに泣かせようとしないところも好きだったな。
やっぱりすごくうまくまとまっていて、そのまとまり感で安心して観れつつ、少しだけ物足りなさは残ったかな。前にも書いたけど、ちょっとはみ出した部分があればこの先もずっと心に残るドラマになったような気がする。それでもこのドラマの竹野内豊は本当に最高でした。