すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

健康で文化的な最低限度の生活 1話

最近のフジテレビ(正確に言えばフジテレビと関テレ)のドラマは本当にいい作品が多いな。意欲的に怖がらずに色々な角度から挑戦している。低迷低迷言われたり、視聴率取れないっていつでも言われて、手堅いドラマでも人気のある役者でも今のフジテレビじゃだめだみたいな風潮しばらく続いたけれど、それでも腐らず頑張って真摯に取り組んできたドラマ大好きな人達がフジテレビにいっぱいいるんだなーって思う。視聴率に捉われる時代はもうすぐ終わるだろうから、きっとフジテレビは復活すると思う。これからも良作を沢山作って欲しい。

 

というわけで、このケンカツも凄く良いです。1話だけなら私的には今のところ今期で一番面白い。

生活保護を受給する人々と真正面から向き合うドラマなんだろう。担当した受給者が自殺してしまう、救えないという描写がリアルだった。行政が、もっと言うとしくみが出来ることなんて本当に限られている。それを痛感した主人公義経えみる(吉岡里帆)が、その行政という立場から今後どう受給者達と関わっていくんだろうな。1話では阿久沢正男(遠藤憲一)を法テラスという無料で弁護士に相談できる制度を紹介し、その制度を利用してもらうところまでもっていくことで救った。人生折り返し地点付近まで生きていると、この阿久沢さんみたいな人に沢山出会い関わる機会があった。なんでこんなに明確な解決策があるのにそうしないんだろうって人いっぱいいた。今はちょっとわかる。自分の知らないことや新しい情報なんかに取り組むことが出来るのはある程度人生に推進力を持ってる人だ。人生に絶望したことがあったり未来に楽しさを微塵も感じることが出来ない人に時にそれはただ頭の中を通過する雑音みたいなものでしかない。義経えみるはそこを飛び越えさせた。ヒーロー然とした正義感満載の主人公ではなく、「その家族みたいな距離感リアル世界ではあり得ないでしょ」という言動もなく、行政の立場として積極的に関わることで受給者の人生を少し前向きにさせることが出来た、その感じがすごく良かったです。エンケンさんはこれからも出てきてくれるみたいなので展開が楽しみだ。

 

そしてね、そして何はなくともキャスティングでしょ。井浦新田中圭だよ。二人とも最高ですよー。前作とはそれぞれ全く違うキャラクターをまー自然に演じますよ。魅力がありすぎるよ魅力が溢れすぎですよ。

はー来週も楽しみだなー。