すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

「録画した映画を消せない」問題

WOWOWに加入してね、本当に良かったなあと思っています。観たいなと思った最新映画が最速で放送されるし、昔の名作や、映画素人にはちょっとマニアックな作品や、子供達が喜ぶアニメも充実のラインナップで、ディズニー映画もドラえもんクレヨンしんちゃんも網羅。毎月どんどんどんどん観たい映画が放送されるんですよ。その他にもWOWOWには『連続ドラマW』というオリジナルドラマのコンテンツがあってね、最近だとつい先日ブログにも書いたけれど「坂の途中の家」ってドラマがもう物凄いクオリティのドラマで、毎回嗚咽しながら観るくらい心を揺さぶられるドラマだったりして、そんなドラマに出会えて幸せだなあってね。映画もドラマもありがとうWOWOWって感謝の気持ちでいっぱいです。

でもね。

観たい映画が多過ぎるの。そもそもWOWOWをリアルタイムで観られることはないから(観たい番組が観れる時間にやってることはほぼない)、観たい映画もドラマも録画するんだけれど、興味のない映画はもとから録画もしないわけだから、録画する映画はどれもこれも自分的に面白そうな映画というわけで。それで、おかげさまで面白そうだと思う映画はもれなく面白いんだよね。ドラマは観たら消すんだけれど、映画はなかなかそうはいかない。面白い映画は1回観ただけじゃ満足出来ない。いっかい観て、そしたら好きなレビュアーさんのレビューを見て、なるほどなるほどあのシーンにはそういう意味があったんだ〜っとなって、それを踏まえてもっかい観るかとなるのである。その映画を深めたくなるのだ、面白いから。そういうわけで、毎月大量に映画の録画が増えるのに、既に観た作品ももう一回観てから消そうとなって雪だるま式に録画リストに映画が増えていくのである。

消したい。でも消せない。これは観てない、これは1回しか観てない、これは2回観たけれど名作過ぎて消せない…って何にも消せないわ!!仕方なくHDDを追加で購入して購入して購入してって何台購入しても足らないわ!消すしかない、でも消せない。一体どうすればいいんだろう…。

わたし、定時で帰ります。 8話 感想

7話ラストでしつこいくらいに“地獄”が強調されていたが、そんな地獄の始まりな8話。

色々と不穏。まずは星印の無茶な案件が上層部の忖度によって社内審査を通ってしまう。そして忖度の元となった星印の社員牛松(金井勇太)はかなり使えない。牛松のせいでただでさえ無理のある納期にも関わらずどんどん作業が押す。相手がクライアントである以上強くは出られないのでチーフである賤ヶ岳(内田有紀)や種田(向井理)にしわ寄せの嵐だ。

そしてそんな大変な賤ヶ岳さんに更なる試練かのように、夫陽介(坪倉由幸)の母親が脳梗塞で倒れ陽介は実家の熊本へ。双子ベビーをワンオペで世話しつつ、無理難題な案件のチーフをこなす賤ヶ岳。しんど過ぎるよ!そんな事情を全て把握しているはずの福永(ユースケ・サンタマリア)は、全然打合せに来てくれない星印の磯貝が来るからゴルフに行こうよなんて賤ヶ岳に言ってくる。アホか!ユースケの的確なお芝居と相まって福永がもう怖くてたまらないよー。チビリそうなくらい。世の中で1番怖いのはオバケでも怪獣でもなくて『人を人として見ない人間』なんだって思い知らされる。福永は誰のことも心のある人間だと思っていない。文字通りコマとしか見ていないということがありありと分かり本当に恐怖だ。福永だけ闇が深過ぎるよう。

もひとつ始まりそうな地獄は一緒に暮らし始めた結衣(吉高由里子)と巧(中丸雄一)の価値観の相違。こちらはこちらで価値観が違い過ぎるよ!今までちらちらと巧のちょっとした違和感を見せつつの今回なので、まあそうなるよなあとある程度予想はしていたのだけれど、本当に一緒に暮らさないと分からないことっていっぱいあるよねっていう。巧は根はすごく優しい人だから、きっと結衣はこの価値観の地獄を乗り越えていくのだろう。巧は巧で種田に対する嫉妬を乗り越えていくしかない!

ちなみにその対抗馬っぽい種田はワーカホリックで、仕事面ではものすごく結衣を助けてくれるけれど、家族になったら結衣が大変なのが目に見える人であるから、どんなに視聴者には種田が魅力的に見えようとも、この先結衣が種田を選ぶってことはないような気はします。種田がこの先劇的に何かがあって変化するとしたらどうなるかはわからん。

仕事を続けるか熊本に行くか悩んだ賤ヶ岳さんが出した結論は「理屈じゃなくて家族みんなで一緒にいたい。」と、休職して熊本に行くこと。今まで本当に大変な思いでキャリアを繋ごうとしていた賤ヶ岳さんが出したこの結論に、また色々考えさせられるよなあ。今色々と難しい時代に生きているけれど、シンプルに大切なことな何かっていうことだよなあ。

そんな賤ヶ岳さんが休職することによりチーフを引き継いだ結衣は、次回から本格的な地獄入りか。もうどうなるか分からなくて最終回まで目が離せないよー。

 

ほんのり春ドラマの感想

ここ最近はブログの更新もまばらで、これがモチベーションの低下というやつかと思いつつ、いや違うのよ、気持ちは書きたいんだけれど文章が思い浮かばないっていう謎の事態に陥ってるのよ。困ったもんで。気付けば春ドラマも佳境をむかえ、かろうじて感想を書いているのは「きのう何食べた?」と「わたし、定時で帰ります。」だけになっちゃった(その2つさえも滞り気味)。しかし感想を書いてないながらも地味に色々と視聴しております。ネットの評判とだいたい同じで今期面白いのは上記2つと土2330「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」だ。「腐女子…」はセクシャルマイノリティーの苦しみを高校生の視点から描くことで、とても繊細で、かなり残酷で、そして何とも熱いドラマになっております。今週の土曜日(6/8)最終回をむかえますよ!

その他何となく観ているのは

パーフェクトワールド」火21

最初の方だけ感想書いたなあ。普通に毎週楽しく観るはずだったのだけれどどんどん面白くなくなっていくので、どこまで面白くなくなっていくのかを楽しみにしている。性格ワルっ。色んな登場人物がいるのにさしてグチャグチャもせず、せっかく障がい者のリアルに触れたと思ったら本当に触れただけで深掘りはしてくれない。何もかもサラサラと通り過ぎていくよ。

「インハンド 」金22

これも最初の方で感想書くのやめてしまった。しかしこっちは毎週楽しく観ている。すごく面白いわけではないが、視聴を継続するくらいには面白い。ってなんか紐倉みたいに上から目線だな。期待していた程には毎週のエピソードが盛り上がらない、私の中で。これはたぶん好みの問題。

「デジタルタトゥー」土21

録画して未見。面白そうなのでそのうち観る。

「あなたの番です」日2230

どんなオチを付けるのかが気になって観てしまう系のドラマだ。田中圭演じる翔太がなぜあんなにぶりっ子でイラつくキャラクターなのかが良く分からない。田中圭はきっと適切な役作りをしているんだろうから、この純真無垢キャラがいつか豹変するんだろうね。その落差を付けるための敢えてのぶりっ子演技なんだろうね。毎週死に過ぎなくらいに人が死ぬ本作は何と2クール。最終回には誰も残ってないんじゃないかといらぬ心配をしております。

 

その他、春ドラマが始まる前に面白そうと期待していたあれやこれやのドラマ(俺のスカート〜、ミストレス、集団左遷、ラジエーションハウスetc)は個人的にはことごとく面白くなくて視聴を離脱してしまいました。東京独身男子もそんななかの1つですが、高橋一生が出てる、その一点のみで頑張って視聴を続けております。

そんな連ドラライフを送っている中、WOWOWで「坂の途中の家」という柴咲コウ主演の連ドラがありまして。全6話でつい最近最終回をむかえたんだけれどね、これがもう圧倒的な面白さだったのです。普段は地上波の連ドラの感想を中心にブログを書いているんだけれど、これだけは書かずにいられないほどで、観ることが出来る人はぜひ観て下さい。とても心に突き刺さるけれど同時にとても救われる。生後10ヶ月の我が子を湯船に落とし虐待死させた母親の裁判員裁判に補助裁判員として参加することになった女性が主人公です。“どこかの誰かが子供を殺してしまった”という自分とは関係ない遠い世界の話ではなく、これは私の、私の家族の、私の隣にいる人の、とても身近な物語でした。

そして、地上波連ドラも最終回に向けてそれぞれどう展開するのか楽しみにしています。

 

 

わたし、定時で帰ります。 5話・6話 感想

【5話】

相手に少し気を持たせて仕事をしやすくする桜宮さん(清水くるみ)のやり方って確かに円滑に回るかもしれないけれど知らず知らずに自分をすり減らしていくやり方なんだな、桜宮さん自身がそれに気付けて本当に良かったなって思う5話。そんな風に桜宮さんが疲弊した自分を見直すきっかけを作ったのは結衣(吉高由里子)で、1話からずっと一貫した姿勢はブレずに本当に清々しく、既存の“デキる女”とは全く違うニュータイプのヒロインだよなあ。

今回描かれたセクハラのエピソードはすごく絶妙なラインで社会的に一発アウトな案件(体を触るとか、2人きりで飲みに行こうと誘うとか)ではなくて、ひと昔前ならやられた側がその場は笑ってやり過ごして同僚に愚痴って済ますくらいの感じなところが肝で(でもやられた本人は深く傷付いてる)、時代的に声を上げずらかっただけで昔も今も完全アウトだからな!!ってことをきっぱり叩き付けたのがとても良かったと個人的に思う。

 

【6話】

種田(向井理)の独立話に動揺する結衣(吉高由里子)の心境はいかに?な6話。謎の青年が種田の弟だったとは。弟からも来栖(泉澤祐希)からもあんたに俺の気持ちは分かんねーよと言われてしまうパーフェクトヒューマン種田。こういう人は器用だけど不器用なんだなあ。裏の努力は全く分かってもらえない損な立ち位置だけれど、そこをちゃんと理解してくれている結衣や賤ヶ岳さん(内田有紀)がいる優しい世界で良かった。

巧(中丸雄一)と暮らす新居に引っ越した結衣だけど、種田のことまだ引きずってるのかなと感じさせるような描写がところどころある気がするんだよなあ。そんな種田にふいにまだ好きだと告白される事態に遭遇する結衣。続きが気になり過ぎるー。

 

東京独身男子 4話 感想

いくら高橋一生が主演といえ感想はそろそろ限界かも…。びっくりするくらい面白くも何ともないエピソードの数々に、もう遠い目で画面を見つめるしかない状況です。でも文句ばっかりの感想なんて書きたくないし、とりあえず4話のいいところ探しをしてみよう。

高橋一生のスーツ姿と可愛い私服姿をまんべんなく見られる。

高橋一生のお芝居の小技をこれでもかと堪能出来る。

高橋一生の色んな表情を拝める。

だめだー。ストーリーとか全然関係ないじゃん。高橋一生のいいところしか思いつかなーい。いや斎藤工のいいところも滝藤賢一のいいところもいっぱいあるよ。いやでも違うでしょグラビアじゃないんだから。ドラマとしては1個もいいところ思いつかないー。

ストーリーを振り返ってみよう。…もうストーリーも覚えてすらいないー。よく分からない瞑想シーンとか?高橋一生が襲われるくだりとか?仲里依紗マッチングアプリでマッチングしちゃうところとか?コイントスで今夜のお相手を決める桜井ユキとか?

…だめだ。良いことは何も書けそうにない。さよなら東京独身男子。高橋一生好きには試練のような、なかなか厳しいドラマだなあ…。

きのう何食べた? 6話 感想

自意識過剰なシロさん(西島秀俊)の勘違いにたくさん笑わせてもらった6話。絶対に困ったことにはならないように気を付けようとすればするほど裏目に出てしまうシロさんの言動は真面目で誠実であればこそで、そんなシロさんに愛おしさが募る。加えて小日向さん(山本耕史)も安定の面白さ。ジルベールこと航(磯村勇斗)の前でのデレデレ感とシロさん前との差ったらないよ。シロさんは密かに小日向さんがタイプだったんだなあ。ようやく出演の航もまた何ともいえない味わいのあるキャラクターでこの先の出番も楽しみです。真魚演じる司法修習生とのやり取り(考えたあげくに「彼氏いるの?」と絶対言っちゃいけない発言をするシロさんがおバカさん過ぎて苦笑いするしかない。)もあり、とにかく、まあ無事に?危機には至らずケンジ(内野聖陽)との平穏な日々は守られて良かったです。そして自分1人だったら恥ずかしくて滑稽で居た堪れなさ120パーセントだったろう出来事をケンジに話して笑いに変えて消化できる、そんな帰る場所があるシロさんは幸せ者だなあと改めて感じてほっこりとする温かな回で、それを象徴するように今回の料理はあったかな手羽先のお鍋でした。次回は4人で会食なのかな?楽しみ過ぎます。

 

わたし、定時で帰ります。 4話 感想

福永(ユースケ・サンタマリア)の不穏さが深まる4話。福永の嫌な視線もいかなるときでも自分の立場しか考えない徹底した佇まいも要所要所に吐く気持ち悪い台詞もいちいち怖い。1人ホラー状態だよ。桜宮さん(清水くるみ)に対する「便利だな」の台詞にはゾワっとしたよ。過去に何があったのかはきっとこれから明かされるんだろうけれど、早く福永の闇をやっつけるなり救済するなりどうにかして欲しいと思ってしまう。

そんな福永のターゲットとなり今回メインとなるのは無意味に会社に泊まり込む吾妻(柄本時生)。吾妻に共感する人って沢山いるんじゃないかなあ。仕事に限らず、例えば女子力といわれるもの(美容やファッションやスタイル)や若い人にとっては将来の夢とかなりたい職業とか、頑張ってる部活とか、とにかく何かを目指して頑張ってる人が評価されて、そうじゃない人は頑張ってないような人としてダメなような女としてダメなような男としてダメなような、そんな風潮に肩身がせまい思いをしている人。家に1人で居てあー自分って何もないなあって居た堪れなくなる気持ちも分かり過ぎる。そんな吾妻と結衣(吉高由里子)が最後話す場面でさ、「私達には給料日がある」っていう一見決め台詞っぽいのより、結衣が何も知らずに言った「最近コーヒー美味しくなったよね」の台詞が吾妻に響くっていうところがなんだかリアルで最高だった。そうして吾妻が定時で帰ってコーヒー屋さんに行くシーンは、これがエモいっていうんだなってくらいエモかったです。

次回は桜宮さんがキーマンになるのかな。種田(向井理)も少しずつ行動を起こし始めていて、種田がメインになる回も今から楽しみだ。