すききらい

主に連ドラたまに映画の感想(好き嫌い)を語るブログ。

3年A組ー今から皆さんは、人質ですー 5話 感想

展開が変わり面白くなってきそうな5話。めちゃくちゃしんどそうな一颯(菅田将暉)はどんなに出番が少なかろうが強烈なインパクトを残すなあ。そんな一颯の熱意と生徒の未来を誰一人潰さないという意思が伝わり生徒達は真実が分かるまで教室に残ることを決意する。今後は生徒側にも見せ場があることを期待したい。若手の芝居巧者の集まり、このまま菅田将暉に全てを持ってかれてばかりじゃいられないはずだ。今まで1話につき1つずつ真実が明らかになっているが、生徒同士から半グレ組織、そして教師と対象がどんどん抗えないものへと広がっている印象だ。対象は政治家(国)とか世間とかまで広がっていくのだろうか。最終的に一颯が対峙したいものは何なのか。今後の展開が楽しみだ。

グッドワイフ 4話 感想

しっかり前を向いて生きていこうと決意した杏子が格好良く魅力溢れる4話。今回は壮一郎ラインは薄めで杏子が裁判に向かう姿勢や信条がじっくり描かれていた。真犯人は最初からおよそ見当が付いているのであるが、そこに辿り着くまでの展開が杏子の有能さと真摯さを丁寧に表していてとても良かった。朝飛(北村匠海)の失態も円香(水原希子)の「弁護を蓮見先生に任せたのは依頼人のためですよね」の台詞でただのヘタレじゃないぞってことが強調されて愛着が湧いたよ。面白いドラマは脇役も魅力的だ。脇役と言えばどうやって育てたらこんな素敵な子達になるんだってくらい杏子の2人の子供達が健気で可愛い。杏子が家族を大切に大切にして生きてきたんだということが子供達を見ていたら分かるしだからこそそんな家族を壊した壮一郎を許すことなんて出来ないだろう。やるせないだろうな。しかし杏子は翔平(佐藤緋美)の弁護を担当し壮一郎逮捕前に住んでいた家や近所を何度も訪れる中で段々と気持ちを整理していく。何よりも逮捕された途端に態度を豹変させた翔平の母奈津子(須藤理彩)との関わりを通して過去に区切りを付けたのだ。強くあろうとする杏子のことを応援したい気持ちになる。多田(小泉孝太郎)との関係性も気になるが、保釈請求をやめるようわざわざ壮一郎に会いに行ったのは杏子のためだけなんだろうか。なんだか裏がありそうな気もして俄然来週が気になる。

みかづき 2話 感想

吾郎(高橋一生)と千秋(永作博美)の掛け合いが面白くてずっと見ていたい。ただストーリー自体は夫婦や親子の関係に少しずつ不穏さが広がり決してポジティブな展開ではない。なぜか千秋に頼りにされない吾郎。千秋は勝手に勝木塾との合併話を進めたりする。嫉妬もあったりするのだろうか、それとも千秋は人に頼るのがめちゃめちゃ苦手なタイプなのかな。何にしても頼らない千秋も頼られない吾郎もどっちも寂しそうだ。合併するしないと一悶着あったが結局は1人の生徒が経済的な問題で塾をやめるという話から吾郎は合併を決意する。

12年後、合併後の塾は順調そうだ。蕗子(黒川芽以)の大学卒業を待ってもう1校開塾する計画をこれまた吾郎には何も相談せずに進める千秋。12年前千秋と吾郎と3人で行った遊園地のキーホルダーを今でも大切にかばんに付けている蕗子は何を思い千秋に反発するように公立小学校の教師になると決意したのだろうか。そして全てを受け入れているように見える吾郎もまた今何を思っているのだろう。壇蜜との出会いがカンフル剤になるのでしょうか。来週も楽しみだ。

フルーツ宅配便 4話 感想

演出が沖田修一にバトンタッチして少し軽やかになりつつも根底に流れるトーンは変わらない。このドラマで松尾スズキが大好きになってしまいそうなくらいミスジ(松尾スズキ)がいい味を出している。

4話はイチゴ(山下リオ)と老齢の元警察官の丸谷(嶋田久作)のお話。妻を亡くした丸谷は初めてのデリヘルでイチゴの接客を受ける。そしてイチゴの営業トークを真に受けて丸谷は運命を感じイチゴにどハマりしてしまうのだ。連日のロングコースでのご指名。仏壇の妻の写真を裏返し昔の服を引っ張り出しておしゃれをしイチゴとのデート(と丸谷は思っている)を重ねる。丸谷もさ、きっとどっかで現実は分かってるんだろうけれど、頭のスイッチをぐいっと押しちゃったんだろうな。老人の哀愁と言うにはあまりに痛々しい展開を辿り仏壇の妻の写真を元に戻してリセットする丸谷。しかしイチゴにとってはたまったもんじゃなかっただろう。そしてさらりと描かれた夢を追い続ける彼氏とそれを支えるために風俗で働くイチゴという背景。ちょっと『火花』の波岡一喜門脇麦を思い出しちゃったよ。同じ監督達だしね。また火花最初から観たくなってしまった。

えみ(仲里依紗)と咲田(濱田岳)と小田(前野朋哉)の中学生時代の出会いのエピソードとかさ、もうえみ死のうとしてたよなあって、ずっとずっとしんどいまま今もしんどいままだって思ったら、全然このドラマっぽくないけどそんなことどうでもいいから咲田にスーパーマンみたいにえみのこと救って欲しいって願わずにいられない。少ない描写の中でも登場人物一人一人がちゃんと“生きている”。来週も楽しみだ。

トクサツガガガ 3話 感想

子供も大人も好きなものに励まされて力をもらって生きているんだよな。ダミアン(寺田心)の一連のシーンにジーンときてちょっと泣いてしまった。良いドラマだなあ。そして改めて感じる特撮部分のクオリティ。本当にジュウショウワン放送出来ちゃいそうなレベルの高さだよ。ちゃっちい感じが一切ない。妥協なきNHKクオリティ恐るべし。

3話は仲村(小芝風花)が司令官と化した吉田さん(倉科カナ)とともに隠れオタの“ツイカセンシ”を探すお話だ。あの手この手で特撮沼に招きいれようと試みる2人の真剣さが面白く微笑ましい。そんな中で少しずつ北代さん(木南晴夏)へと展開がシフトしていく。仲村をオープンオタと誤解し心を閉じる隠れドルオタの北代さん。次回仲村は北代さんをツイカセンシとして迎えることが出来るのか?ジュウショウワンのストーリーと現実のそれをリンクさせた構成が面白いなあ。来週も楽しみ。

メゾン・ド・ポリス 4話 感想

今回メインのおじさまは迫田(角野卓造)。老いの悲哀をテーマにしながらも迫田の不器用さと真面目さ、その裏にある優しさや愛情をバランス良く見せてくれて切なくなったりほっこりしたりで面白かったな。早死にしない限り自分にも必ず訪れる老年期。今ですらめまぐるしく変わっていく価値観のアップデートにいっぱいいっぱいなのに老人と呼ばれる年代になったときどこまで頭を柔軟に出来ているのだろうかと不安になる。しかしまた自分が良しとして一生懸命に生きて培ってきた価値観を大切にすることはそんなに悪いことなのか、古い価値観全てを老害と切り捨ててしまっていいものなのかとも思う。色々と考えさせられてしまったな。

「次の連中に何かを残せなくなった奴にできるのは 黙って死ぬのを待つことだけだ」

迫田の言葉は切なくもあるが言い換えると次の世代に任せるってことでそれはとても大切なことなんだと思う。でもただ孤独に死を待つのではない。迫田が子供に柔道を教えるように自分に出来ることをしながら、そして家族じゃなくてもいい、仲間や友人と関わりながら、大切な人達のことを思いながら、余生を過ごしていければ良い。そしてきっとそんな風に暮らせるように関係を紡ぐ努力をしなければならないんだろうな。そうしないと孤独の果てに私達はいつ田口(清水章吾)になってもおかしくはないんだ。

夏目(西島秀俊)と迫田が嘘もハッタリも追い込みも使ってぐんぐん真実に迫っていく様子や、ひより(高畑充希)の部屋で慌てる夏目、見つかる夏目、ゲームめっちゃやり込んでる高平(小日向文世)などおじさまの見所も満載だった4話。ひよりの父親の話に意味ありげな表情を浮かべる瀬川(竜星涼)や何か知ってる夏目に来週への期待も高まる。どんどん面白くなりそうで展開が楽しみだー。

グッドワイフ 3話 感想

面白いなあ。物語の導入から展開までがスピーディでテンポ良くどんどん興味を惹きつけられる。常盤貴子も回を重ねるごとに魅力が増し増しだ。なぜ十何年間も地上波ドラマの主演をしていなかったのか理由は知らないけれど、全然色褪せてないのがすごい。今回を機にまたテレビでも活躍されるのだろうな。

ストーリーも二転三転で壮一郎(唐沢寿明)が杏子(常盤貴子)まで利用するなんてこと全然予想もしていなかったのでラストの展開にびっくりした。壮一郎にはそうまでしなければならない大義がきっとあるんだろうから、利用されたと知って更に心が離れた杏子との再生の物語にも期待したい。来週も楽しみだ。